米GoogleはAndroid向けアプリケーションの開発に使用する統合開発環境「Android Studio」の新版、「Android Studio Flamingo」の安定版を4月13日(現地時間)に公開した。Android StudioはApache License 2.0で公開しているオープンソース・ソフトウェア。
新版では、コードを修正した結果をエミュレーターや接続した実機ですぐに確認できる「Live Edit」という機能が実験的に加わった。実験的という位置付けであるため、使用するには設定変更が必要だ。また、アイコンをさまざまな壁紙に重ねてみて、どのように見えるのかを確認する機能や、UI部品のソースコードを開発しているときに、コード上で色の指定を変えたときに、その結果をソースコード表示部の右側ですぐに確認できる機能も加わった。
そして、アプリケーションのビルド時に、どのような処理にどれくらいの時間がかかったのかを計測し、その結果を数値とグラフで表示する機能も使えるようになった。Kotlin/Javaコードのコンパイルや、実行可能形式のdexファイルへの変換など、どの作業に時間がかかっているのかがすぐに分かるようになった。
Android StudioはチェコJetBrainsが開発した統合開発環境「IntelliJ IDEA」を基に開発したものであり、現在でも基盤となる部分は共通している。今回の新バージョンでは基盤となる「IntelliJ Platform」が最新の「バージョン2022.2」に変更となった。これにより、Android Studioの処理性能が全体的に改善した。特に、Kotlin言語を使用しているときのコードの色分け表示やコード補完などの性能が改善した。また、macOS版ではMetal APIを利用してGPUにウィンドウなどを描画させることによって、表示速度が向上した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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