米Appleは、iOS・iPadOSの最新ベータ版となる「iOS 17ベータ」および「iPadOS 17ベータ」を開発者向けに公開している。
「iOS 17ベータ」「iPadOS 17ベータ」ともに、空間角度タイプに三角関数を導入するとともに、空間回転に球面線形補間とスイングとツイストの分解を導入した。また、BNNSへのイベント確率を持つカテゴリ分布からのランダムな値でテンソルを埋めるBNNSRandomFillCategoricalFloatや、k近傍計算の導入、vImageへの32ビット浮動小数点の重みを使用してチャネルあたり8ビットの4チャネルインターリーブ画像に畳み込みを適用するvImageConvolveFloatKernel_ARGB8888、分離可能な畳み込みをチャネルあたり8ビットの4チャネルインターリーブ画像に適用するImageSepConvolve_ARGB8888、塗りつぶし、透視変換、および新しいルックアップテーブル変換のvImage.PixelBufferへの導入が行われている。
さらに、AirPodsへのアダプティブオーディオ、パーソナライズされた音量、会話認識といった新機能の追加、代替iOSエクスペリエンスを提供するAssistive Accessの追加、パスワードマネージャ用の認証情報プロバイダAPI拡張によるパスキーのサポートなど、数多くの機能追加・改善が実施された。
なお、「iOS 17ベータ」「iPadOS 17ベータ」には、多数のアプリがインストールされているデバイスで、ファイルシステム形式が更新されている間、長時間にわたってAppleロゴと進行状況バーが表示される(OSアップグレード時に1回のみ)など、さまざまな問題点が確認されているため、使用にあたっては注意が必要となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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