米国在住の開発者であるNikolai Vazque氏は、Rustプログラムのベンチマーク・ツール「Divan」を10月4日（現地時間）に公開した。DivanはMITライセンスと、Apache License 2.0でで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Divanの特徴は比較的簡単な準備で利用できる点にある。性能を確認したい関数の前に「#[divan:bench]」という属性を挿入し、プロジェクトのCargo.tomlファイルにDivanのバージョンなどを書き込んで、「cargo bench」コマンドを実行するだけで良い。また、オプションを付けることで、マルチスレッド実行などの機能も利用できる。Vazque氏はDivanのGitHubレポジトリにベンチマークのサンプルを12種類用意しているので、サンプルを使って使い方をつかんでほしいとしている。
Rustプログラムのベンチマーク・ツールとしてはHaskell向けの「Criterion」をRustに移植した「Criterion.rs」が人気だが、Vazque氏はDivanがシンプルなAPIを提供しており、より詳細なテストが可能だとしている。今後はベンチマーク結果をHTMLやJSON、CSVなどの形式で出力する機能や、サーバー・プログラムとクライアント・プログラムの性能を計測する機能などを追加していく予定だとしている。
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CodeZine編集部（コードジンヘンシュウブ）
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