ColdFusion 8の新機能
新バージョンがリリースされましたが、どんな機能が追加されましたか?
ColdFusion 8は3つの注目すべき機能を持っています。
1つ目は生産性に関する機能です。すでにColdFusionが最初にリリースされてから12年が過ぎていますが、今なお開発者コミュニティでは1番生産性の高い製品だと言われています。それは言語としてとても簡単で使いやすく、なおかつシンタックスにも改良を加えていっているからです。
今回のバージョンアップでは開発者から要望の強かった「イメージの操作」を盛り込んでいます。画像に関する操作や加工がタグ1つでできるようになっています。
また、ColdFusion 8では、ColdFusion 7のときにはなかった機能として、Ajaxをサポートしました。単にサポートするだけでなく、Dojo、JQueryといったライブラリを使えるようにし、記述するソースコード面でも開発者に負担がかからないよう、使いやすく設計しているのがポイントです。
ColdFusion 8における新機能について、開発者コミュニティではこのAjaxをサポートしたことが、最も気に入られているようです。
開発にあたって、より生産性を高めたということですね。
その通りです。
2つ目はインテグレーションについてです。ColdFusionはCOMやJavaといった他の技術で作られたアプリケーションとの連携をColdFusion立ち上げ当時から重要なテーマとしてとらえてきました。
ColdFusion 8では.NET上の機能が利用できるようになりました。ColdFusionソースコードCFMLのタグ内に.NETのクラスを指定するだけで、そのモジュールを実行することができます。さらにはMicrosoft Exchange Server 2007との接続も可能です。
.NET製品だけではありません。Adobe技術との統合ということで、Flash Media ServerやConnectとの統合もサポートしています。PDFについては、ColdFusion 7のときはPDFの作成ができましたが、ColdFusion 8ではそれを管理したり、マージしたりセキュリティ権限のある人だけ印刷できるようにしたりと、一歩進んだ管理が可能になっています。
3つ目はなんでしょう?
3つ目はマネージメントの領域です。管理者がコントロール制御を活用できるようになったということで、セキュリティ面ですとか、ユーザごとに権限を割り当ててアクセス制限をする、といった管理のしやすさを提供しています。
また、管理ツールとしてサーバをモニタリングすることもできるようになりました。実際にサーバで何が起こっているかを知ることができるので、問題を事前検出でき、トラブルシュートすることや、アラート、さらには問題に対して自己修復することもできます。