オープンソースにはないメリットは?
オープンソース、例えばLAMP環境と比べてColdFusionで開発するメリットはなんでしょうか
ColdFusionはどんなプラットフォームでもサポートできます。OSはWindowsでもLinuxでも大丈夫です。もちろんサーバで言えばApaceh、DBで言えばMySQLにも対応していますし、さまざまな製品をサポートしています。
また、有償無償の点ですが、開発者はColdFusionデベロッパーエディションを使うことができます。これは無償です。開発者の方がお金をかけて使う必要はないので、JSPやPerlやPHPを使うのと同じ感覚で使ってもらえると思います。
そうなってくるとColdFusionを使うメリットはなんなのか。企業がWebサービスを作成し、ホスティングするといった場合はそれなりのコストを払う必要が出てきます。
そのときColdFusionを選ぶ価値は? というと、やはり生産性が高いというのが1番のメリットだと思います。まず書くコードの数ががぜん減るんですね。少ないコードの数で同じ事ができるというと、開発コストの低減につなげることができる。メンテナンスコストの低減にもつながります。
Java標準のテストで「ペットストアアプリケーション(Java Pet Store)」というのがあるのですが、Javaで実装すると100行必要でした。全く同じ構成、全く同じ機能のアプリケーションをColdFusionで実装すると12行でできてしまいます。
また、ColdFusionには言語だけの問題ではなく、さまざまな利点があります。バックエンドがPHPやJavaであれ、その中でPDFを生成したいとか、Webサービスと接続したいとか、IMの同期作業をしたいとか、SMSサービスを展開したいとか、さまざまな要望があります。オープンソースが無償であっても、こういった機能はサードパーティから購入するということが多いのですが、ColdFusionであれば最初から組み込まれています。追加の必要がないので、最終的にはColdFusionの方が安上がりだったりするのです。
つまり、ColdFusionのメリットとは「さまざまなサービスが統合化されて1つにまとまっている」ということなのです。Javaの10万、100万という行がすでに書き込まれていて、すぐに使える状況だと考えていただければ、そのコストが考えられるではないでしょうか。
次期バージョンColdFusion 9
気が早いですがColdFusion 9はどういった製品になるのでしょうか。
気が早い、ということはないですよ。次のバージョン、次のバージョンといつも考えています。サーバがらみの製品というのは24ヶ月周期で回しているんです。とはいえ、まだアイデアベースの段階です。基本的にはユーザーからのフィードバックをいただいて、それを元に開発していくと思います。
現状で言えば2点ほどあります。これは確約ではありませんが、1つはAIRとの統合です。ColdFusionはデータ中心のアプリケーションですが、AIRと統合できればオンラインでつながり、オフラインで作業ができる。しかもリッチな環境で。これは今、ひな形を作りながら作業しています。
もう1つはIDE(統合開発環境)とのつながりですね。ColdFusionはEclipseベースのIDEを提供しておりデバッガやプラグインが使えるのですが、もう少し踏み込んだものを提供したいと思っています。
日本のカンファレンスはどうですか?
小さいカンファレンスは何度かやっているのですが、Adobe MAX Japan規模でやるのは初めてですね。アメリカではすでに9回目ですが、私にとっても楽しいイベントなので、毎年堪能させてもらっています。
日本の方は他の国と違って、とてもテクニカルですね。そしてはじめは控えめなんですが、その壁を取り払われるととても積極的にやりとりされるのが、とてもいいと思います。
ただ、日本の場合は来ている方が「何を知りたいか」というのがハッキリされていて、その照準に会わせてこの部分をもっと知りたい、と明確な意図があるようです。他の国ですと「何か新しいことがあったら聞いてみようかな」と、割合カジュアルな感じで参加する方が多いんですが、みなさんカジュアルじゃない感じがしました(笑)。ですが、熱意をすごく感じました。
日本の方というとどうしても型にはめがちで、大勢の参加しているとあまり質問があがらない、丁寧で礼儀正しいという印象がありますが、盛り上がってくると、どこの国でも質問や拍手があがったりします。それをAdobe MAX Japan、日本で見られたことは私にとって大変楽しいことだったと思っています。
Adobe - Adobe ColdFusion 8
