SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Women Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

データベースでローコードアプリ開発? オラクルの「Autonomous Database」と「APEX」活用法

【A-7】私が製品担当して携わっている新時代のデータベースサービスについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Autonomous Databaseの操作とOracle APEXでの開発

 実際にどのように使うか、武井氏はデモを披露した。まずOCIの画面を開いてみると、あらかじめ作成しておいたAutonomous Databaseが表示されている。ここで[Autonomous Database詳細]タブを開くと、データベースに関する詳細情報を確認できる。

 例えば[バックアップ]のセクションを見ると、自動バックアップが有効化されていることを確認できる。Autonomous Databaseだと自動バックアップの保持期間はデフォルトで60日間。この期間内であれば任意のタイミングにデータベースを復元することができるようになっている。

 [他のアクション]というボタンをクリックすると、Autonomous Databaseのライフサイクルを選択することができる。例えば「停止」、「再起動」、「終了」など。[パフォーマンス・ハブ]というボタンをクリックすると画面が遷移し、Autonomous Databaseの統計情報、例えばASH分析やSQLモニタリングを通じてデータベースのパフォーマンス状況を確認することができる。

パフォーマンス・ハブの画面
パフォーマンス・ハブの画面

 続いてOracle APEXを利用する時の画面を見ていこう。Autonomous Databaseの[ツール構成]というタブを開くとOracle APEXを開くリンクがある。クリックすると、Oracle APEXが開き、(あらかじめ作成しておいた)ワークスペースが表示される。

 Oracle APEXのトップ画面には、4つの主要機能へのナビゲーションが用意されている。[アプリケーション・ビルダー]をクリックするとWebアプリケーション開発、[SQLワークショップ]からはデータベースにあるオブジェクトのメンテナンス、[チーム開発]からはアプリケーション開発のライフサイクル管理、[ギャラリー]からはアプリケーション一覧へと進むようになっている。

Oracle APEXの画面
Oracle APEXの画面

 次に武井氏はExcelファイルからアプリケーションを作成する手順をデモで示した。[アプリケーション・ビルダー]から[作成]、さらに[ファイルから]をクリックして、データが入っているファイルを選択する。続いて表の名前などを入力し、プレビュー画面で問題がない(文字化けなど発生していない)ことを確認して、データをロードする。ロードが終わると表が作成される。

 この表からアプリケーションを作成していく。アプリケーションの作成画面にはページの概観や主要機能(プッシュ通知やアクセス制御)などが提示されるので、必要に応じて取捨選択してからアプリケーションの作成を実行する。

 作成したアプリケーションに対して[アプリケーションの実行]をクリックすると、ブラウザの新しいタブが開いてログイン画面が表示される。ユーザー名とパスワードを入力してログインすると、作成したアプリケーションを利用できる状態となる。このアプリケーションを使うエンドユーザーには、ログイン画面のURLを伝えておけばいい。

 アプリケーションでは、表からグラフを作成したり、カテゴリ別に検索したり、行単位でデータを絞り込んだり、レポート作成したりすることが可能だ。こうした機能はとてもシンプルだが、一から作成しようとするとそれなりに手間となる。Oracle APEXで提供されているテンプレートを活用すれば素早くアプリケーションを作成できて、データの編集も手軽にできるようになる。もちろんデータベースのデータはそう簡単に改変してはいけないことも多いので、データ編集についての制限をかけることも可能だ。

 このようにOracle APEXはシンプルなアプリケーションを簡単に開発することができるので、ビジネスの変化が激しいなか素早く対応するのに寄与することだろう。あるいは既存の基幹システムや業務システムのちょっとした拡張にも役立つ。またデモで示したようにファイルで共有していたデータをWebアプリケーション化することで、複数のユーザーが安全に同時利用できるようになる。レガシーなクライアント・サーバー型のアプリケーションのWeb化で活用されるケースもある。

 最後に武井氏は「Autonomous DatabaseやOracle APEXはさまざまな業界で採用されております。興味があれば成功事例やドキュメントなどをご確認いただき、Oracle Cloud Free Tierで無償でお試しください」と呼びかけた。

全てのデベロッパー(開発者)におすすめ!Oracle Code Night

 オラクルのテクノロジーだけに限定しない、Developer(開発者)のDeveloperによるDeveloperのための開発者向けコミュニティ Meetup / セミナーを ほぼ毎週さまざまなテーマで開催しています! 開催情報はConnpass(Oracle Code Online)に掲載中!

 過去開催分セッションアーカイブはYouTube(@OraDevJP)をチェック!

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Women Developers Summit 2023 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:日本オラクル株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/18706 2024/01/12 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング