Qt(キュート)は多様なオペレーティングシステムに対応し、マルチデバイス開発や組み込み機器開発、アプリケーション開発向けのクロスプラットフォームアプリケーションおよびUIフレームワークである。Qt Groupは、Qt関連プロダクトを提供する企業で、2023年3月に「Qt Insight」をリリースした。これは、ユーザー行動データを収集・分析できるもので、プロダクト開発やビジネス戦略の最適化を支援する。Qt Groupのソリューションエンジニアである平井幹生氏に、同製品の提供背景や概要、ユースケースを聞いた。
本記事は、プロダクトマネジメントがテーマのオンラインメディア「ProductZine(プロダクトジン)」からの転載記事です(オリジナル記事)。
組み込みソフトウェアでもWebサイトやスマホアプリのようなUIの提供が求められている
QtはアプリケーションにおけるGUIの効率的な実装に特化したフレームワークである。このフレームワークは、ライブラリ、デザインツール、IDE、プログラミング言語などを包含しており、クロスプラットフォームに対応している。これにより、デスクトップ、スマートフォン、タブレット、組み込み機器で動作する、さまざまなアプリケーションが開発可能だ。約30年の歴史を持ち、自動車や船舶のコックピット、ファクトリーオートメーション、POSシステムなど、多岐にわたる分野で活用されている。Qtのフレームワーク自体はオープンソースでも提供されている。
平井氏は、技術的な知識を持ちながらセールスチームを支援し、技術的な説明やデモの作成などを行っている。エンジニアとしてのバックグラウンドを持ちながら、ユーザーの課題も理解できる立場にいる。
Qt Insightのリリース背景について平井氏は「GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の重要性が世界的に高まっていることが大きな要因です。現在、多くの人々がスマートフォンアプリなどの高品質で使いやすいGUIを備えたサービスを使用しています。組み込みデバイスにおいても、これらに匹敵するレベルのGUIが求められていますが、開発されたGUIが常に企業の意図通りに利用されているわけではありません」と語る。
近年、車のダッシュボードが物理的な針によるメーターからデジタル表示へと変化している。さらに、自動販売機やコーヒーマシン、ファクトリーオートメーションなどもスクリーンにスマホライクなUIを備えることが増えており、高い水準のユーザー体験の提供が必要とされている。
従来、ユーザーからのフィードバックや意見を収集する一般的な方法としては、アンケートやインタビュー、ユーザビリティテストが行われていた。これらの方法は時間もコストもかかる上に、必ずしも統計的に有意なデータを得られるわけではない。一方、Webやスマホアプリの業界ではユーザーの行動分析ツールが広く使われており、それによってUIをチューニングしている。UIが意図した通りに機能しているかを分析できなければ、製品は使いにくいまま変わらずに、満足度の低い体験を提供してしまうことになる。これまで組み込みソフトウェアの分野ではこのようなソリューションが不足していた。そこでQt Groupは、Webやスマートフォンアプリで行われているレベルのユーザー行動分析を組み込み分野にも提供するためにQt Insightをリリースした。
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森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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篠部 雅貴(シノベ マサタカ)
フリーカメラマン 1975年生まれ。 学生時代、大学を休学しオーストラリアをバイクで放浪。旅の途中で撮影の面白さに惹かれ写真の道へ。 卒業後、都内の商業スタジオにカメラマンとして14年間勤務。2014年に独立し、シノベ写真事務所を設立。雑誌・広告・WEBなど、ポートレートをメインに、料理や商品まで幅広く撮影。旅を愛する出張カメラマンとして奮闘中。 Corporate website Portfolio website
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提供:The Qt Company Tokyo
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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