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SourceForgeのサクセスストーリー

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オープンソース公開サイト「SourceForge」には多数のソフトウェアが登録され、さまざまなフィードバックを受けている。多くの開発者に愛され、今ではゆるぎない地位を獲得しているサイトだが、ここまで来るのは容易なことではなかった。

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SourceForgeの発端

 1999年の秋、世間はフィーバーの様相を呈していた。ドットコム熱は大いに盛り上がり、まるで狂気の沙汰であった。そして、それが最後のフィーバーになった。

 VA Linuxは波に乗っていた。この会社は1993年に設立され、古い(そして割高な)Unixコンピュータに取って代わる、プレインストールのLinuxコンピュータの販売でまずまずの利益を上げていた。DellやIBMといった大手はまだこの市場に本腰を入れていなかったので、VA Linuxのような小さなベンダでも一儲けすることができたのだ。

 その結果、VA Linuxの新規株式公開への期待が高まった。同社が12月に上場すると(シンボル:LNUX)、株価は1日で30ドルから240ドル近くまで高騰した。なんと700%のリターンである。この大儲けに先立ち、同社は1つの(驚くほど楽天的な)構想を持っていた。

 同社はオープンソースソフトウェア開発者の成果をホストするWebサイトを立ち上げることにしたのだ。このサイトはCVS(Concurrent Versioning System)からバグトラッカーやメーリングリストに至るまで、すべての必要なツールを提供するものであった。しかも、このサイトは(1999年の構想では)完全に無料であった。

 このサイトがどうやって経費をまかなうのかは、おそらく十分に考えられていたわけではないだろう。無償で仕事をする人たちに無料のサービスを提供するなんて、およそ儲かるビジネスとは思えない。でも心配ないさ。テクノロジーを扱っていればきっと利益はついてくるだろう――という調子だったのではないか。

 (実際、この会社は2006年まで利益をひねり出すことはなかった。しかし、それはまだ先の話である。)

 VA Linuxの経営陣はいくつかの名称を考えた。一時は「Cold Storage」という名称が検討されたこともあった。このサイトはOSSプロジェクトのアーカイブを指向していた。そして、最終的に選ばれたのが「SourceForge」である。

 SourceForgeのコミュニティマネージャを務めるRoss Turk氏は次のように回想する。「彼らは7人の男を一部屋に集めてこう言った。『我々のためにSourceForgeを書いてくれ。君達にはマウンテンデューとピザを支給しよう』とね」。その開発者たちは完成したプロジェクトがどれだけ必要なのか確信を持てないまま、ソーダをがぶ飲みしながら数週間にわたってコードを作り続けた。

 1999年11月にサイトがオープンしたとき、まずまずの伸びなら立派なものだと言えた。当時、「オープンソース」という言葉は一部の専門的知識をもつ人たちにしか知られていなかったからだ。このサイトは多数のフリーツールを提供したのだが、その年の終わりまでに登録されたプロジェクトは少数であった。

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