SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

japan.internet.com翻訳記事

SourceForgeのサクセスストーリー

躍進するSourceForge

 そんな状況はすぐに変化した。SourceForgeには、2000年の終わりまでに数千のプロジェクトが登録され、2001年の終わりまでに3万近くのプロジェクトが登録された。そして次の年から洪水が始まった。2002年から「1日に100個のプロジェクトが追加されている」とTurk氏は言う。

 2007年現在、SourceForgeはオープンソース開発者のだだっ広い宇宙と化しており、大勢のソフトウェアクリエータたちが活発な活動を繰り広げている。そこには15万ほどのプロジェクトがあり(そして今も増大し続けている)、考えられるありとあらゆるコンピューティング機能がカバーされている。

 そして、活気のある有望なオープンソースプロジェクトにとって、SourceForgeは「見たり見られたり」する場だという点も重要だ。そこでは、開発者同士がおしゃべりしたり、情報交換したり、親しく交際したり、自分の持ち物を見せびらかしたり、お互いのビルドを調べたりしている。SourceForgeはJavaやPHPやPerlの次の行を書きたくてたまらないコーディング狂のグローバルなコミュニティである。

 もちろん、開発者用のリポジトリは他にもある。たとえば、Free Software FoundationがホストしているGNU SavannahNovell Forge、ドイツ政府が資金を提供しているBerliOSなどがある。しかし、SourceForgeほどの規模に達しているものは存在しない。SourceForgeは160万人の登録ユーザーを抱えているのだ。

 珍しいことに、このコミュニティの構成員はほとんどボランティアである。そこに集まる開発者たちの動機は、主にコーディングする喜びや楽しさにある(その一方で、自分自身の市場性を高めたいと思っている者もいるだろう。人目を引くようなプロジェクトの開発に携われば、自分を売り込むのに役立つ)。とはいえ、このフリーソフトウェアは多くの商業用途に非常に頻繁に使われている。

 SourceForgeは、たとえば成長株のOpenBravo(主としてスペインの開発者によって書かれたWebベースのERPアプリケーション)や、Inkscape(米国とヨーロッパの7人のチームによって書かれた、Linux、Windows、およびOSX対応のベクタグラフィックスエディタ)、FreeCol(Civilizationのようなゲームで、その目的は独立国家を始めることにある)などのホームになっている。

 プロジェクトによって知名度はさまざまだ。あまり知られていないプロジェクトとしては、たとえばTabsliderがある。TabsliderではMP3ファイルに同期してタブファイルを(ギター上で)スライドすることができる。よく知られたものとしては、Galleryなどがある。Galleryは自分の家族のWebページに写真を投稿するのに便利だ。

 また、SourceForgeで生まれて大躍進したものもある。Zimbraは近ごろ3億5千万ドルでYahooに買収されたが、もともとはSourceForgeのプロジェクトとして発足したものである。今ではRed Hatが所有するJBossも同様である。SugarCRMは2004年4月にSourceForgeのプロジェクトとして船出したものだが、ベンチャーキャピタルで2,600万ドルを得た。SugarCRMの顧客リストにはStarbucksやNASAも含まれている。

 このような成功を育ててきたにもかかわらず、SourceForgeは相変わらず初心者(というよりソフトウェア開発について学びたいと思っているほぼすべての人たち)に門戸を開いている。たとえば、最近のフォーラムに次のような投稿があった。

 「今このサイトに加入したところです。助言を求めてフォーラムにやって来ました...プログラミングを始めたいのです。仕事に役立つかもしれないと思って...」

 それに対して何人かのベテランが意見を返し(SourceForgeに引っ込み思案は誰もいない)、まずどんなプログラミング言語を習い、どんな本を読んだらよいかをアドバイスしていた。「PHPから入るのは絶対にやめるべきだ。PHPはよくない...」とか「VBはよしたほうがよい。君の役には立たない...」といった具合だ。

次のページ
SourceForge不遇の時代

この記事は参考になりましたか?

japan.internet.com翻訳記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

japan.internet.com(ジャパンインターネットコム)

japan.internet.com は、1999年9月にオープンした、日本初のネットビジネス専門ニュースサイト。月間2億以上のページビューを誇る米国 Jupitermedia Corporation (Nasdaq: JUPM) のニュースサイト internet.comEarthWeb.com からの最新記事を日本語に翻訳して掲載するとともに、日本独自のネットビジネス関連記事やレポートを配信。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

James Maguire(James Maguire)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/1880 2008/09/04 13:13

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー