米Google Cloudは、開発者に向けたAIサービス「Duet AI for Developers」と、セキュリティ担当者に向けたAIサービス「Duet AI in Security Operations」の提供を12月14日(現地時間)に開始した。どちらのサービスもGoogleの最新大規模言語モデル「Gemini」を使って提供する。
Duet AI for Developersは、コードエディターや統合開発環境と連携して、コード開発中にコードを補間するなどの形で開発者を支援する。C、C++、Go、Java、JavaScript、Pythonなど、20種類以上の言語に対応する。開発環境は、「Cloud Shell Editor」「Cloud Workstations」「IntelliJ」「PyCharm」「Visual Studio Code」などに対応する。
コーディング支援だけでなく、ユニット・テスト用コードの生成や、ログを解析してエラーの原因を推測する機能なども提供する。また、自然言語で問い合わせることで、コード開発中のちょっとした調べものに対する回答をすぐに返してくれる機能もある。
Google CloudはすでにDuet AI for Developersの将来のバージョンに加える機能の開発を進めている。具体的には、企業や団体内で蓄積したコード資産を学習させ、組織内のコーディング・ルールに合わせてコードを保管する機能を2024年の第2四半期に投入する予定だという。
Duet AI in Security Operationsは、企業や団体のネットワークが攻撃を受けたときに素早く対抗策を考案し、実行することを助けるサービスだ。自然言語を使って、膨大なセキュリティ関連文書から目的の情報を見つけ出すのを支援する機能や、攻撃の内容を簡潔に、かつ自動的にまとめ、担当者が対抗策を考案するのにかかる時間を短縮するサービスなどを提供する。
Google Cloudは2024年初めに、BigQueryやLooker、その他データベース管理システムに向けたAIサービスや、API管理サービスであるApigeeに向けたAIサービスなどを投入する予定だとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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