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Remixを通じてWebを学ぶ

Remixのルーティングに関するAPIを徹底解説!~ルートモジュールの設定項目について~

Remixを通じてWebを学ぶ 第6回

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 RemixはReactでシングルページアプリケーションを構築する際に定番のルーティングライブラリである、React Routerを元にして生み出されたフレームワークです。そのため、画面の定義や遷移については現場で叩き上げられた実践的なAPIが揃っています。今回はRemixのルーティングに関するAPIを解説していきます。

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対象読者

  • Reactの基本を修めている方
  • 通信回線が弱いユーザーにも高速に表示できるサイトを作りたいエンジニア
  • WebブラウザとNode.jsという異なるランタイムをそれぞれキャッチアップするのが辛くなってきたエンジニア

前提環境

 筆者の検証環境は以下の通りです。

  • macOS Sonoma 14.2.1
  • Node.js 21.5.0
  • NPM 10.2.4
  • Remix 2.5.0

Remixのルートには何が書けるのか

 これまで、Remixをいくつかの側面から学んできましたが、routesフォルダ内に配置したファイルがURLのパスと連動したり、そのファイルの中に通信の実装や <head> 要素の設定を書くことになったりと、ルート(route)を表すファイル、つまり ルートモジュール はRemixのもっとも基本的な要素といえるでしょう。

 その特性から、ルートモジュールには本連載の中でもさまざまな側面から言及してきたものの、全貌としてはどのような設定項目があるのか、気になりますよね。今回は、ルートモジュールで設定できることを網羅的に解説します。

ルートモジュールからエクスポートできるもの

 本記事で着目する「ルートモジュールに設定できるもの」とは、具体的には「ルートモジュールからエクスポートすることでRemix内で特別な意味を持つ変数や関数」を指すことにします。「エクスポートする」というのは、ES Modules仕様における exportexport default によって、ファイルの外部に公開することです。

 Remix v2.5.0の時点では、12個の項目があります。特に公式な区分があるわけではありませんが、以下の分類ができると筆者は考えています。

  1. コンポーネントに関する設定(3項目)
  2. データ授受に関する設定(5項目)
  3. ルートの各種の値を定義するための設定(4項目)

 本記事では、これらの区分のうち、1についてはこの前編で解説します。2、3については次回解説します。

次のページ
コンポーネントに関する設定

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川幸哉(ナカガワユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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