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世界の視点で見る、ソフトウェア開発の未来

ソフトウェア開発でAI/ML機能はどう活用すべき? 数字で読み解く適切なアプローチ

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 セキュリティやAI/MLなどの観点から、セキュアな開発環境をどのように実現していくのかを紹介する本連載。第2回はソフトウェア開発におけるAIの影響やセキュリティ面の懸念、AI導入を実現するための適切な方法について論じます。

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はじめに

 あらゆる業界の企業が、AIの導入において極めて重要な局面を迎えています。私たちが導入するポリシー、作成する戦略、そしてAIを取り入れるためにワークフローをシフトする方法は、ビジネスとソフトウェア開発の未来を形作る助けとなるでしょう。

 責任を持ってAIを導入するために、組織は自社の目標に沿ってAIを取り入れる方法を探すと同時に、セキュリティやプライバシーのポリシーにどのような更新が必要になるかも考慮しなければなりません。戦略的に導入すれば、AIはソフトウェア開発からマーケティング、財務に至るまで、組織全体の機能を増強する可能性を秘めています。

 GitLabは、世界中の様々な業界の組織と話す機会があり、ビジネスリーダーがAIを導入することをどれほど熱望しているかを直接聞いてきました。しかし、その多くがデータのプライバシーや知的財産の喪失に懸念を示しています。

62%の開発者がAI/ML機能を活用してコードをチェック

 チームがどのようにソフトウェアを計画し、構築し、安全性を確保し、デプロイするかを形作るAIの力は、すでに現実の世界でテストされています。AI技術と自動化ソリューションは、コード作成を加速させます。また、包括的なDevSecOpsプラットフォームと組み合わせることで、企業が必要とするセキュリティガードレールやコンプライアンスガードレールを生み出します。「ガードレールあってのスピード」とは、迅速なソフトウェアイノベーションの必要性と安全なソフトウェア開発の必要性のトレードオフは、もはや必要ないことを意味しています。「ガードレールあってのスピード」は、AIと自動化の活用を、コード作成以外の領域に広げることではじめて実現します。実際、GitLabが2023年に実施したDevSecOps調査では、開発者の62%がAI/MLを活用してコードをチェックしていると答え、65%がテスト作業にAI/MLを活用している、もしくは、今後3年以内に活用したいと答えています。

 AIは市場における根本的な変化を象徴しており、その変化は顧客への価値提供の方法に大きな影響を与えるでしょう。組織がAIを最大限に活用するには、AI支援ワークフローをソフトウェア開発ライフサイクル全体に適用し、開発者だけでなく、セキュリティチーム、コンプライアンスチーム、製品開発チーム、マーケティングチームに至るまで、ソフトウェア価値のデプロイに関わる全員が利用できるようにすることが肝要です。

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この記事の著者

小澤 正治(GitLab合同会社)(オザワ ショウジ)

 GitLab 日本カントリーマネージャー。優れた業績を生みだすセールスチームを構築し、顧客価値を高め市場拡大を実現させるなど、20年以上にわたってテクノロジー企業で経験や知識を生かす。GitLab入社以前は、グーグル合同会社、日本オラクル株式会社、株式会社セールスフォース・ジャパン、アドビ株式会社...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/19091 2024/04/05 11:00

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