米Datadogは、クラウド展開のセキュリティ確保に関して、驚くほど多くの企業が自動化を採用していないことを明らかにしたレポート「State of DevSecOps 2024」を、6月4日に発表した。
同レポートによれば、AWSを活用している企業の少なくとも38%が、14日以内に本番環境でAWSコンソールを使ってワークロードのデプロイや機密性の高いアクションを手動で完了しており、自動化ではなく手動でのクリック操作に頼っている。
Infrastructure as Code(IaC)の採用もクラウドプロバイダによって異なり、AWSでは71%以上の企業がTerraform、CloudFormation、Pulumiといった、少なくとも1つの一般的なIaCテクノロジを利用している一方、Google CloudにおけるIaCの利用は55%に留まった。
そのほか同レポートでは、自動セキュリティスキャナからの攻撃は試行回数としてはもっとも多いものの、攻撃の大部分は無害であり防御側にとってはノイズにしかならないことや、データ漏えいのもっとも一般的な原因の1つである長期間のクレデンシャルに、CI/CDパイプラインで依存し続けている企業がかなり多いこと、Javaアプリケーションはサードパーティの脆弱性による影響をもっとも受けていることなどを明らかにしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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