米Appleは、空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」のメジャーアップデートとなる「visionOS 2」を、6月10日（現地時間）に開催された開発者向けの年次イベント「WWDC2024」にて発表した。開発者向けプレビューが、同日よりApple Developer Programのメンバーに対して提供されている。
visionOS 2では、ユーザーが写真アプリで空間写真をライブラリから直接作成して、過去の思い出を蘇らせられるようになったほか、ホームビューやコントロールセンターといったよく使う機能にアクセス可能な手のジェスチャーの追加などが行われた。
また、180°の視野角と空間オーディオによる3Dの8Kビデオを活用することで高い臨場感を実現するフォーマットApple Immersive Videoが登場するとともに、SafariやApple TVアプリ、マインドフルネスアプリにもApple Vision Proを活用した機能が追加され、ライブキャプションやAirPlayへの対応も行われた。
さらに2024年内には、Mac仮想ディスプレイの解像度がより高く、サイズはより大きくなり、横に2台並べた4Kディスプレイに相当するウルトラワイドディスプレイが実現するという。
開発者向け機能としては、よりボリュメトリックで斬新な体験を実現する、アプリやゲームの作成を容易にする新たなAPIとフレームワークが組み込まれた。また、HealthKitもApple Vision Proで利用できるようになっており、より革新的なヘルスケアとフィットネスの体験を生み出す方法を開発者に提供する。
この記事は参考になりましたか？
- この記事の著者
-
CodeZine編集部（コードジンヘンシュウブ）
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
