米Google Cloudは、新たな生成AI機能やBigQueryとVertex AI、およびGeminiモデルの統合によるデータプラットフォームへのAI組み込みといった、2023年に提供を開始したデータ分析プロダクト機能を、データからAIまで統合されたプラットフォームである、BigQueryに組み込むことを、8月2日(現地時間)に発表した。
Gemini in BigQueryでは、コード生成、補完と説明(SQL、Python)、データ分析情報、データキャンバス、データ準備、パーティション分割とクラスタリングに関する推奨事項といった、データエンジニアリング、データの探索と分析、ガバナンス、セキュリティタスクのための、AIを活用したエクスペリエンスが提供される。
Gemini in Lookerは、AIを活用した数式支援機能を備えており、複雑な数式からデータを探索して指標を作成したり、スライド生成機能によって分析結果をスライドに直接送信したり、Geminiを活用して説得力のあるプレゼンテーションを作成したりといった、新しい方法の提供が可能になっている。これらの機能はGoogle Workspaceとシームレスに統合されているので、あらゆるユーザーがBigQueryデータやLookerモデルとチャットするだけで、実用的な分析情報が得られる。
BigQueryの統合データプラットフォームでは、SQL、Spark、Vertex AIの統合によって、構造化データ、非構造化データ、オープン形式のデータをシームレスに分析できるようになった。Icebergオープン形式に対するサポートは、コストパフォーマンスを考慮してデータを自動的に最適化することにまで拡張されているほか、新たにDelta形式の一般提供も開始されている。
さらに、Analytics Hubからのリアルタイムストリーミングによって、Analytics Hub内でリアルタイムデータフィードをサブスクライブしてアクセスし、共有トピックへのアクセスを大規模に管理して、データのセキュリティとコンプライアンスの確保が可能になった。同機能は、Analytics Hubを介したデータパブリッシャ機能とPub/Subストリームの強化によって実現されている。また、Analytics HubとGoogle Marketplaceの統合によって、データセット、モデル、ストリームといった商用アセットの購入や販売が可能なAIとデータのマーケットプレイスにて、最新の情報を活用した迅速な意思決定をサポートし、簡単に商品化できるようになった。
また、データ移行サービスにより、移行リスクを軽減し、システムコストとエグレス料金をカバーする前払いクレジットと、移行サービスコストをカバーする資金を提供するほか、データワークロードの価値実現までの時間を短縮することで、移行とエグレスのコスト節約に役立つデータ移行サービスツールも用意している。
- 修正履歴
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- 2024/08/07 13:40 当初、一部製品名を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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