米Amazon Web Servicesは、同社の独自AIチップに向けたSDKの新版「AWS Neuron 2.20」を9月16日(現地時間)に公開した。このSDKは、Amazon Web Services傘下のイスラエルAnnapurna Labsが設計した学習向け半導体「Trainium」と推論向け半導体「Inferentia」を利用したソフトウェア開発に必要になるものだ。
今回の新版では、「Neuron Kernel Interface(NKI)」という新しいAPIがベータ版という位置付けで使えるようになった。NKIを利用すると、PyTorchやGoogle JAXよりも抽象度が低い、半導体に近い層でプログラムを作れるようになる。
また、分散処理で学習を高速化する「NxD Training」というライブラリのベータ版も使えるようになった。同じくベータ版という扱いだが、Google JAXにも対応するようになった。さらに、大規模言語モデル「Llama 3.1(8B、70B、405B)」で、より大規模な学習とより長い問いあわせに対応し、Ricky Linux 9.0に対応するドライバを収録するなどの改良が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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