チェコJetBrainsは、独自開発の大規模言語モデル(LLM)「Mellum」を10月22日(現地時間)に公開した。現在のところは、JetBrainsが提供している各種統合開発環境(IDE)が備える開発者支援機能「AI Assistant」でのみ利用できる。
Mellumはクラウドで動作するLLMであり、JetBrainsのIDEはMellumと通信しながら各種機能を提供する。JetBrainsはMellumの用途をコーディングに絞り、開発とデータの学習を進めた。その結果、他社の汎用LLMに比べると小規模ながら、遅延が短いモデルに仕上がったとしている。
JetBrainsがMellumのコード補完の能力を検証したところ、Mellum導入以前に比べて、遅延が3分の1に短縮し、コード補完の採用率がおよそ40%まで上昇した。さらに、補完候補として2倍以上のコード片を提示するようになったとしている。
Mellumを利用するには、JetBrainsが提供している「JetBrains AI」サブスクリプションを契約する必要がある。個人向けの「Pro」の価格は1ユーザー当たり1カ月8.33米ドルで、企業向けの「AI Enterprise」の価格は1ユーザー当たり1カ月30米ドル。7日間無料で使える「Trial」も用意している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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