TokyoDevは、日本在住で同社に登録するソフトウェア開発者を対象に実施した、給与、勤務形態、使用している技術、語学力などに関するアンケート調査の結果を11月29日に発表した。同調査は、9月2日〜30日の期間に行われ、814件の有効回答を得ている。
調査結果によれば、調査対象者の年収中央値は850万円だった。2023年から横ばいとなり、年収2000万円以上は10%だった。
外資系企業で働いているエンジニアの年収中央値は、日本企業と比較して47%高い。また、経験年数10〜20年のエンジニアで比較すると外資系企業の年収中央値の方が、日本企業よりも75%以上高くなっている。
流暢にまたは常に英語を使うエンジニアの年収中央値は950万円でもっとも高くなった一方、英語をまったくまたはめったに使わないエンジニアの年収はもっとも低く、中央値は550万円だった。
転職活動についての質問では、リモートワークができないという回答者の39%、フルリモート可能なエンジニアの10%が転職活動中と答えており、リモートワークの機会や時間が少ないエンジニアほど、転職を希望する傾向が強い。
エンジニア経験年数の中央値は、男性が7年、女性が6年だった。男性の25%が13年以上の経験があるのに対して女性は9年と短く、シニアレベルの経験年数に達する女性が極めて少ない。この経験年数の差は、男性エンジニアの年収中央値のほうが女性と比較して46%高くなっている要因の1つと考えられる。一方で、同じ経験年数で比較しても男性エンジニアの年収の方が高く、経験年数に比例して給与格差が広がることも明らかになった。
調査対象者の62%が、日本での仕事に「満足」または「とても満足」と答えている。
「職場のいいところ」を尋ねた質問(複数回答)では、「ワークライフバランスのよさ」を挙げる回答が70%を占めて最多となった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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