Delphi for PHP - はじめの1歩「新規作成」
新規アプリケーションの作成
では、簡単なアプリケーションを作成してみましょう。
はじめに、[File]-[New]-[Application]で新規アプリケーションを作成します。IDEには、次のような設計画面(図1)が表示されます。
画面右に表示されている[Tool Palette]に並んでいるのが、コンポーネントです。Standard、Additional、Data Accessなど、Delphiユーザーにはおなじみのカテゴリ別に、さまざまなコンポーネントが登録されています。
これらのコンポーネントは、VCL for PHPというPHP 5によって記述されたコンポーネントで、DelphiのVCLコンポーネントとは互換性はありませんが、Delphiのそれと同じような機能、動作をPHPで実装したものと考えていいでしょう。ですから、DelphiやVisual Basicといった、WindowsのUI部品をマウス操作で配置していくスタイルの開発経験のある人ならば、すぐに始められると思います。
さて、はじめの一歩では、Windowsアプリケーションなどではおなじみのボタンをクリックしてメッセージを表示するアプリケーションを作成します。この簡単なアプリケーション作成を通して、Delphi for PHPの開発の基本ステップを理解することができます。
オブジェクトインスペクタ
画面設計を始める前に、1つだけやっておかなくてはならないことがあります。それは、ページの文字コード設定です。新しくプロジェクトを作成したときに、UIデザイナには、空のフォームが表示されています。このフォームの設定には画面左に表示されている「Object Inspector」を使います。
ここでは、ページのエンコードをUTF-8に設定します。オブジェクトインスペクタで、Encodingというプロパティを探して、この値を「Unicode(UTF-8)」に変更します。
オブジェクトインスペクタに表示されているプロパティは、選択したコンポーネントの属性です。はじめは、フォームを選択した状態になっているので、フォームのプロパティを表示していたわけです。
このあと、コンポーネントを配置していきますが、配置したコンポーネントのプロパティも、同じようにObject Inspectorを使って設定します。