技術力・思考プロセス・文化、三つの軸でミスマッチをなくす
高柴氏は、エンジニア採用において評価すべき要素として、ハードスキル、ソフトスキル、カルチャーマッチの3つを挙げ、「特にソフトスキルの評価は見落とされがち」と指摘する。ソフトスキルとは、思考プロセスや仕事の進め方、コミュニケーションの取り方などを指し、技術力であるハードスキルと異なり、明確な基準を設けにくい。そのため、採用後に「仕事の進め方が合わない」「コミュニケーションに課題がある」といった問題が蓄積し、組織のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことも少なくないという。
RevCommではこのような課題に対応するため、採用プロセスの各ステップで3つの要素をバランスよく評価できる仕組みを構築している。一次面接ではテックリードが面接官を務め、ハードスキルとソフトスキルの確認に重点を置く。最終面接では役員クラスが担当し、カルチャーマッチを見極めることで、技術力だけでなく、企業文化に適応できる人材を見出している。
ハイヤールーでは、ハードスキルやソフトスキルの評価をより効率的に行えるよう支援している。高柴氏は「Google、Meta、Microsoftといったビッグテックの採用プロセスは非常に優れていますが、実施するのは簡単ではありません。面接官のトレーニングだけでも2~3週間かかることもあります」と説明する。同社のサービスは、高度な採用プロセスを手軽に導入できる点が強みとなっている。
特に注目すべき機能が「プレイバック」だ。これは、コーディング課題などの入力プロセスをすべて記録し、コピー・ペーストの有無や試行錯誤の過程まで把握できる仕組みである。この機能について瀬里氏も「短時間でテストが終わる場合もあるため、必ず見ています」と話した。

さらに、近々リリース予定の機能では、課題に対する回答パターンごとに、面接官がどのような質問をすべきか、どの観点で評価すべきかを自動でレポート化する。高柴氏は「経験の少ない面接官でも、適切に深掘りできるようになります。この機能を活用することで、採用プロセスの属人化を防ぎ、『スキルを正しく評価できていないのではないか』という不安も解消できると考えています。選考に課題を感じている企業には、ぜひご検討ください」と呼びかけた。
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