Daprプロジェクトは、3月12日、LLMを使用したAIエージェントの開発を支援するフレームワーク「Dapr Agents」を発表した。
Daprは、マイクロソフトによって開発された分散アプリケーションランタイム。Dapr AgentsはそのDapr上に構築されたフレームワークだ。
ステートフルなワークフロー調整と高度なエージェントAI機能を併せ持ち、企業向けのエージェントシステムの構築に役立つ。既存のソフトウェアと連携して動作し、クラウドとオンプレミスのどちらでも実行可能である。
例えば、LLMベースのタスクワークフローを構築するにあたって、Dapr Agentsはワークフローの定義と管理を簡素化するタスクを導入し、ツール統合やLLMを活用した推論などの機能を追加する。
また、Dapr Agentsは複雑なエージェントワークフローを自動的に再試行し、各エージェントタスクが正常に完了することを保証している。ドキュメント、データベース、非構造化データからエージェントに直接データをロードできるほか、安全かつ監視可能なマルチエージェントシステムを容易にするサポートを備え、ベンダー中立でライセンス変更や知的財産権侵害のリスクを軽減するなど、信頼性の高いエンタープライズ向けのフレームワークとなっている。
Dapr Agentsの利用を開始するには、ドキュメントの概要を読み、GitHubリポジトリにあるクイックスタートに取り組むことが推奨されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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