NECは、映像中の主要人物を検出し、一覧表示する技術を開発した。
NECは10日、映像中の主要人物を検出し、その顔と登場回数を一覧表示する技術を開発したと発表した。
この技術は、NEC独自のクラスタリング手法を使うことで高精度に登場人物の顔検出を実現する。主要人物の向きや表情、照明状況などがさまざまであっても、重複や漏れを抑えて一覧表示することが可能となる。
技術的には、「映像が切り替わるまでの間登場している人物は、同一人物であることが多い」という傾向を利用し、各シーンごとに人物の表情や照明下での映像など、さまざまなバリエーションを蓄積する。次に、各シーンごとに正面向きの表情だけを抜き出し、蓄積したバリエーション群の中から類似した顔がないかを調べ、同じものがあった場合、同一人物として認識していく。
NECによれば、映像一覧で5名分の顔表示を行った場合で、登場人物の検出率が約80%と高精度な顔検出を実現したという。
今後はさらに精度を高め、家庭用ビデオや映像共有サイト、テレビ番組等で「誰が登場しているか」「どのくらい登場しているか」というような映像に情報を付加する機能として展開していきたいとしている。
【関連リンク】
・登場人物の顔による映像一覧を自動生成する技術を開発(2008年1月10日): プレスリリース | NEC
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