ギブリーは、同社の提供する生成AI活用プラットフォーム「MANA Studio(マナ スタジオ)」において、米OpenAIおよび米Googleが発表した最新APIモデルへのアップデート対応が完了したことを、4月25日に発表した。今回のアップデート対応によって、「MANA Studio」にはGPT-4.1・GPT-4.1 mini、OpenAI o3・o4-mini、Gemini 2.5 Pro、Gemini 2.5 Flashが利用できるようになっている。
GPT-4.1は、コーディング能力と指示追従性が大幅に向上し、最大100万トークンのコンテキスト処理が可能になった。SWE-Bench Verifiedでは精度54.6%を達成し、GPT 4oと比較して21.4ポイント向上している。また、複雑な推論力を測るScale MultiChallengeではGPT 4oと比較して10.5ポイント増となる38.3%のスコアを獲得した。GPT-4.1 miniは軽量ながら高性能で、Scale MultiChallengeでは35.2%のスコアを獲得し、Claude 3.5 Haikuと比較して約5倍となる、100万トークンのコンテキストを処理できる。また、GPT 4oと比較してコストを83%削減した。
OpenAI o3は、推論特化型モデルで最大20万トークンのコンテキスト処理が可能となっており、課題解決に優れ、複雑な問題に対して段階的に推論し、多角的な視点から分析する。OpenAI o4-miniは、複数の推論を行いつつも応答速度が速く、数学やコーディングでも高い性能を持ち、12万8000トークンのコンテキストを処理できる。
Gemini 2.5 Proは、高度な推論力と複雑な課題への対応力が特徴であり、長文脈処理に優れている。AI評価プラットフォームのLMArenaやHumanity's Last Examといった主要ベンチマークで1位を獲得しており、推論力・コーディング・数学・科学分野でClaude 3.7 Sonnetを上回る。
Gemini 2.5 Flashは、推論能力はそのままに応答速度とコスト効率が強化されている。Scale MultiChallengeでは47.7%と、GPT-4.1やGPT-4.1 miniを上回る非常に高いスコアを達成した。
「MANA Studio」は、優れた操作性と高度な機能性を両立した生成AI活用プラットフォームで、ミッション志向型AIエージェント「MANA Buddy」や、750社以上の支援実績に基づく実用的なプロンプトテンプレートといった、誰でも簡単に生成AIの活用が可能になる機能を搭載している。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です