Sparkle AIは、日本初の音声AIエージェント構築プラットフォーム「project: On(プロジェクト・オン)」を、5月14日に発表した。「onBridge(オン・ブリッジ)」と「onVoice(オン・ボイス)」で構成されており、「onBridge」は7月、「onVoice」は9月のリリースを予定している。
「project: On」は、人手不足や多言語対応などによって急務となっている、業務負荷の高い領域での音声AI活用ニーズに応える音声AIエージェント構築プラットフォームで、既存システムからの移行と新規開発の両方をサポートして、実装期間とコストを大幅に削減する。
「onBridge」は、音声AIエージェントと電話回線を簡単に接続するクラウド基盤で、従来より短期間で電話と音声AIの統合を実現できる。おもな機能は以下の通り。
- 音声AIと電話を接続:電話回線を通じて、ユーザとAIエージェントとのリアルタイム接続を実現
- 直感的な管理コンソール:電話番号取得からAIエージェントとの接続まで、統合管理画面で提供
- 長い対話も安心の料金設計:通話時間が長くなりがちなAI対話も、導入しやすいコスト設計
- 日本の通信環境に最適化:国内キャリア回線および国内インフラによる低遅延通話。エンタープライズでの利用も想定した高い可用性と、ピーク時にも安定した通話品質
「onVoice」は、専門知識不要で音声AIエージェントを構築可能な、国内初のノーコード/ローコードプラットフォームで、日本語を含むさまざまな言語に対応した音声モデルを選んで、業界・用途に合わせたAIエージェントを構築できる。おもな機能は以下の通り。
- 直感的な構築環境:ドラッグ&ドロップで複雑な対話フローを設計、専門知識なしでAIエージェントを短期間で構築可能
- 目的に合わせて選べる音声エンジン:日本語を含む様々な言語のAIエンジンを選択可能。業界用語に対応し、自然な対話を実現
- 対話フローの最適化:会話の内容や成功率を分析し、対話フローの改善案を継続的に提案
- 外部システムとの連携:社内外のドキュメントや外部システムと連携して、音声AIエージェントが応答
- マルチチャネル対応:電話だけでなく、Web、モバイルアプリ、スマートスピーカーなど様々なチャネルで一貫した体験を提供
「project: On」の活用は、以下のような業界・シーンにおいて期待されている。
- インバウンド対応:多言語対応のAIエージェントが、飲食店や医療施設での予約・電話対応を自動化。増加する外国人観光客にもスムーズな対応を実現
- ヘルスケア:AIエージェントが高齢者の個人情報を認識し、一人ひとりの状態に合わせた服薬リマインドや健康アドバイスを音声で届け、セルフメディケーションを手軽にサポート
- IoT/フィジカルAI:多様な外部データと連携するAIエージェント。センサーやロボット、気象情報などから収集したデータを分析し、最適なタイミングで必要な情報やサービスを自発的に音声提案
そのほか、小売・EC、金融、医療、旅行、公共サービスの各分野にて、音声AIエージェントによる24時間多言語対応を通じて顧客対応や情報提供、手続き案内を自動化することで、人的コスト削減と顧客満足度向上を同時に実現する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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