Google Cloudのサーバーレスランタイムである「Cloud Run」において、「NVIDIA GPU」サポートの一般提供が開始された。
今回の一般提供開始により、NVIDIA L4 GPUのユーザーが、クォータリクエストなしでCloud Run GPUを利用できるようになった。コンソールで「GPU」チェックボックスをオンにするだけでGPUアクセラレーションをすぐに導入できる。
Cloud RunでのGPUのサポートは重要なマイルストーンであり、NVIDIAの担当者は「NVIDIA L4 GPUへのシームレスなアクセスにより、開発者はこれまで以上に迅速かつコスト効率よくAIアプリケーションを本番環境に導入できるようになる」と述べている。
Cloud Runにおいては、消費したGPUリソースに対してのみ、秒単位で課金されるうえ、リクエストを受信していない場合にはGPUインスタンスを自動的にゼロにスケールダウンする。これにより、高いコスト効率を実現している。
また、迅速な起動とスケーリングが特徴。例えば、ゼロからのスケーリングで、gemma3:4bモデルで約19秒というトークン生成時間(起動、モデルの読み込み、推論実行時間を含む)を達成した。
さらに、HTTPおよびWebSocket ストリーミングのサポートを備え、インタラクティブなアプリケーションを構築、LLM応答が生成されるたびにユーザーに提供できる。
現在、Cloud Run GPUは、us-central1(米国アイオワ州)、europe-west1(ベルギー)、europe-west4(オランダ)、asia-southeast1(シンガポール)、asia-south1(インドムンバイ)の5つのGoogle Cloudリージョンで利用可能。今後、さらに拡大する予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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