ファインディは、ソフトウェア開発における「開発生産性」に関する実態調査の結果を発表した。調査では開発生産性に対する認識、また開発生産性向上の阻害要因から、ツール利用と開発手法の現状までまとめている。
今回の調査は、ソフトウェア開発に直接関わるエンジニア、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、エンジニアリングマネージャー、開発責任者など798名を対象に、4月2日~5月21日にインターネット調査で行われた。
同調査では、開発手法の現状として、ソースコード管理ツールの利用状況が明らかになった。最も多いのはGitHubで30.5%だったが、Visual SourceSafe(15.8%)やSubversion(13.7%)といった従来型のツールも依然として多く利用されることが分かった。

GitHub CopilotやCursor、DevinなどAI開発支援ツールが急速に普及する中で、従来型ツールを使用している組織は技術的な制約により、最新AI機能を十分に活用できないことが懸念される。
また、開発フレームワークの採用状況では、ウォーターフォール開発が36.8%と最も高く、次いで「開発フレームワークはよくわからない」という回答が18.2%を占めた。同調査では、開発フレームワークの不明確さが、部門間の共同や知見の共有、生産性の定量的評価を妨げる要因になると指摘している。

そのほか、調査資料の中では開発生産性の指標や、技術環境と開発プロセスの現状について調査・分析している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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