ファインディは、同社のエンジニア組織支援SaaS「Findy Team+」において、企業のAI導入・活用をサポートする「AI Accelerate by Findy Team+」の提供を、7月7日に開始した。
「AI Accelerate by Findy Team+」は、エンジニア組織支援SaaS「Findy Team+」を通じた科学的な効果測定により、企業が直面するAI導入・活用に関するさまざまな課題に包括的に対応し、投資効果の最大化を支援するサービス。具体的には、GitHub Copilotの全社導入と利用率可視化・利用促進や、自律型AIエージェントを活用するための環境整備、開発プロセスでのMCP活用支援などを行う。
同社の調査によると、AI導入・活用については複数の課題が浮き彫りになっている。2025年3月の調査では、Findy会員636名のうち91.8%が「業務で生成AIを活用している」と回答しているものの、活用用途は「顧客向けサービスの提供」に偏っており、「信頼性の確保」や「セキュリティ・プライバシー」に不安を抱えるエンジニアが過半数を超えていることが明らかになった。


また、同社が2025年4月~5月にIT従事者798名を対象に実施した調査では、開発生産性を阻害する主要な課題として、回答者の53.5%が「要件定義の不明確さ」を挙げるなど、技術的な問題よりも組織運営に起因する課題が多いことが分かった。
開発者体験に関する指標では、CI/CDパイプラインに対する満足度は14.2%、ドキュメント管理システムに対する満足度は17.5%といずれも低く、改善意欲はあるものの、効果を定量的に把握する仕組みが不足していることも明らかになった。
同社はスタートアップから大企業まで、エンジニア領域に特化した多様なサービスを提供した経験を基盤に、「AI Accelerate by Findy Team+」の提供を開始した。実際、DORA指標の認知度は4.3%にとどまっている。
これらの課題を踏まえ、「AI Accelerate by Findy Team+」では、AI活用するための技術基盤の整備・現代化に加え、「Findy Team+」を活用した効果測定、また独自調査に基づく改善文化の定着を通じて、ROIの高い取り組みを段階的に推進していく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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