Acompanyは7月30日、金融機関の業務システムやオンラインバンキングをはじめとする各種サービス等で取り扱う暗号技術について、耐量子計算機暗号(以下、PQC)に対応したことを発表した。
PQCは、量子コンピュータにより現行の暗号が破られるリスクに対抗するための暗号技術。金融庁の報告書で、金融システムにおいては量子コンピュータの実用化が暗号資産・通信の安全性に重大な影響を与える可能性が指摘されていた。
今回、同社は耐量子計算機暗号アルゴリズムの仮想ハードウェアセキュリティモジュールでの正常動作を確認。現在の公開鍵暗号アルゴリズムを含めて、さまざまな暗号アルゴリズムを、ハードウェアの変更を必要としない環境で動作させることが可能なことが明らかになった。
今回の技術検証結果を踏まえて、同社では金融機関向けにPQC対応の暗号基盤構築に向けたさらなる検証と商用化準備を進める予定だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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