手元で「動かせる」環境を ──プロトタイプを本番へ繋ぐ支援体制
DGX Sparkは手頃で強力なインフラだが、企業で本格活用するためには、導入から運用までを支援するパートナーが欠かせない。
国内最大級のディストリビューターであるSB C&Sは、さまざまなメーカー製品を取り扱い、一定の在庫を確保しているため、幅広い選択肢と迅速な製品提供が可能だ。今回紹介したDGX Sparkも待たせることなく早く届けられる。しかし、同社の真の強みはハードウェアの提供だけでなく、パートナー向けの多角的な支援体制にある。
下山氏は、「当社の強みは、単なるディストリビューターとしての役割にとどまらず、ハンズオントレーニングを含む技術的支援までを提供できる点にある」と語る。

SB C&Sでは、実際に手を動かして検証を行っている。開発者のデスクサイドで用いるようなDGX Sparkから、データセンター向けの巨大なDGX、モジュラー型のNVIDIA MGX、RTXワークステーションまで、NVIDIA DGXファミリーを熟知しているため、具体的なアドバイスをパートナーや顧客に提供可能だ。
導入前には、特定のモデルが動作するか、最適なサイズはどれか、推論速度は十分かといった実機検証を顧客と共に行える。下山氏は「NIMなど最新のソフトウェアスタックも社内で検証しているので、Sparkをどう活用すべきか具体的に提案できる」と話す。
生成AIが日常化し、多くの企業が業務活用を模索しているが、LLMの導入には大規模なシステムや高価な機材が必要だと思われがちだ。
下山氏は、「DGX Sparkはコンパクトながら、手元でAIを動かせる環境を提供する。『動かせる』ことと『動かせない』ことの間には、大きな差がある。これまで手元では動かせなかったモデルが、CDケースサイズのコンピュータで動作し、コスト面でも導入しやすい。ぜひエンジニアの皆さんには、この環境を使い倒してAIアプリケーション開発に役立てていただきたい」と締めくくった。

