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Cloudflare、年次発表イベント「エージェント・ウィーク」でAIエージェント向け新機能を一挙公開

 Cloudflareは2026年4月16日、メディアブリーフィングを開催し、AIエージェント向け機能群「エージェント・ウィーク(Agents Week)」の発表内容を紹介した。Dynamic WorkersやCloudflare Mesh、エンタープライズ向けMCP導入支援といったエージェント・ウィークの新機能のほか、セキュリティ企業Wizとのパートナーシップ、Webサイトのエージェント対応度を可視化する「Agent Readiness Index」の提供も明らかにされた。

「Developer Week」から「Agents Week」へ──AIが主役の新時代

 Cloudflareは2009年の設立以来、「Helping build a better Internet(より良いインターネットを共に構築する)」をミッションに掲げ、世界600箇所以上のPoP(ポイント・オブ・プレゼンス)を持つネットワークインフラを運営してきた。現在、全Webサイトの約20%以上が同社のネットワーク上で稼働しており、1日あたり2,150億件を超えるサイバー攻撃をブロックしている。

 Field CTO兼CISOの乙部幸一朗氏は、インターネット上で起きている3つの大きなシフトを示した。「開発者からエージェントへ」「アプリからワークフローへ」「人間から機械へ」という変化だ。コーディングエージェントが人間に代わってコードを書き、AIエージェントがリソース間で直接やり取りする環境が広がる中、「従来のインターネットインフラはAIエージェントのために設計されていない」と指摘した。そこで同社は、エージェントが必要とする「高速なコンピュート」「高度なセキュリティ」「エージェント間の連携機能」を網羅するプラットフォームを提供すべく、今年からイベント名を「Developer Week」から「Agents Week」へ刷新したと説明した。

AIエージェントが動くインフラを整えるエージェント・ウィークの新機能

 ブリーフィングで紹介されたエージェント・ウィークの主な新機能は次の通りだ。エージェントの動きに合わせて動的にコードを実行する「Dynamic Workers」、生成されたコードやデータを保存するGit互換ストレージ「Artifacts」、複雑なマルチステップタスクを長時間実行するフレームワーク「Think SDK」、ベンダーロックインを排除しさまざまなAIモデルを使い分けられる「Unified AI Platform」、エージェントが安全にコードを実行するための隔離されたLinux環境「Sandboxes」(一般提供開始)、ノートパソコン・サーバー・AIエージェントをプライベートネットワークで安全につなぐ「Cloudflare Mesh」、そしてAIエージェントが外部ツールと連携するためのプロトコルMCP(Model Context Protocol)を企業が安全に管理・統制するためのエンタープライズ向けMCP導入機能だ。

 パートナーシップ面では、クラウドネイティブ・セキュリティのWiz社と連携し、シャドーAIの検出やAIワークロードにおける機密情報保護を強化する。さらに、WebサイトのAIエージェント対応度を数値化する「Agent Readiness Index」を提供し、robots.txtの設定やMarkdown形式でのコンテンツ提供状況を可視化する。現在、世界のAI関連企業の約80%が何らかの形でCloudflareのインフラを利用しているという。

日本の労働力不足にAIエージェントで応える

 日本法人代表兼日本地域担当バイスプレジデントの松本紗代子氏は、日本市場における文脈を示した。2030年には約650万人の労働力が不足すると予測される中、「生成AIでチャットをしてみる実証フェーズは終わり、AIに業務を完遂させてROIを出す実行フェーズに入っている」と述べた。

 同氏は今回の発表を3つの処方箋として位置づけた。予算の8割がレガシー維持に消える「守りのIT」から「攻めのAI投資」への転換、答えるだけのチャットボットではなく実務を完遂する自律型エージェントによるデジタル労働力の提供、そして「安全性が確認できないから使わない」という状況を脱しセキュリティをアクセルに変えること、の3点だ。「クラウドフレアがエージェントを動かすための複雑な配管工事を引き受けることで、企業は自社で迅速にAIを実装できるようになる」と語り、日本企業のAI実装加速に向けた基盤として貢献していく姿勢を示した。

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この記事の著者

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

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