Ubuntu開発チームは4月23日(現地時間)、11番目の長期サポート版となる「Ubuntu 26.04 LTS(Resolute Raccoon)」を正式リリースした。
今回のリリースでは、TPMによるフルディスク暗号化、アプリケーション権限管理の改善、Armサーバ向けLivepatchの拡張、Rust製ユーティリティの導入によるメモリ安全性の向上など、エンタープライズ向けのセキュリティ機能と信頼性が強化されている。
AI/ML分野では、NVIDIA CUDAやAMD ROCmといった主要ツールキットがリポジトリから直接利用可能となり、AI開発および生産環境に最適なプラットフォームとなった。また、Waylandへの完全移行により、滑らかな描画やマルチディスプレイのスケーリング、タッチ・ジェスチャー対応など、ユーザー体験の向上が図られている。アクセシビリティ面でもシェルやアプリケーションの修正が加えられており、国際的な規制にも対応している。
ハードウェア対応面では、NVIDIA CUDAのネイティブ配布や、AMD ROCmのサポート、Intel Core Ultra Series 3 プロセッサ対応を含むLinux 7.0カーネルを採用。RISC-Vの標準規格RVA23にも対応し、混合アーキテクチャ環境でも利用できる。EtherCATマスターやGeneric Ethernetドライバの統合により、産業用途のリアルタイムネットワークにも対応した。
その他、Rustによるメモリ安全性の拡充、Landscape管理ツールの統合、ユーザーフレンドリーなアプリ権限管理、AuthdによるクラウドIDプロバイダー認証機能の追加なども行われた。Ubuntu 26.04 LTSは、開発者およびエンタープライズの安定運用とイノベーションを支えるバージョンとなっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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