はじめに
およそ6000名の職員を抱える長崎県では、高い操作性とサーバ負荷の軽減を実現することのできるCurl言語を使って電子県庁システムの構築を行っています。現在、約30システムが稼動中です。
ながさきITモデルは県職員が主体となってシステムの開発・運用を行う仕組みのため、職員がデータベース(MySQL)を操作することが当たり前のように行われています。ですが、県職員はデータベースの専門家ではないため、複雑なSQLを書けと言ってもそうそうできるものではありません。そこで、簡単に操作できる便利ツールが必要になります。このような理由から開発されたのがこのマスタメンテナンスツールです。
今回は、ユーザーである県職員の方からの要望で追加した機能について紹介していきます。
これまでの記事
ユーザーからの要望
リリース後にユーザーから追加要望があったのは、「データベース・テーブルへのアクセス制御」と「画面内検索機能」の2点でした。
1.データベース・テーブルへのアクセス制御
1つ目は「自分にとって必要なデータベース・テーブルだけを表示したいので、ユーザーごとにアクセス権を設定できるようにしたい」という要望です。当初は、どのユーザーに対しても、全データベース・全テーブルを表示していましたので、表示される数が多く、ごちゃごちゃした感じに見えていました。加えて、関係のないテーブルを誤って操作してしまうなどのミスが起こりやすい状態になっていました。
そこで、上図のようなアクセス権設定画面を追加しました。画面左側でアクセス権を設定する対象を選択して、画面右側のデータベース・テーブル一覧からドラッグ&ドロップでアクセスできるものを設定します。画面中央に表示されているツリーがアクセスできるデータベース・テーブルとなります。ツリー表示とドラッグ&ドロップを使うことで、誰でも簡単に操作できるようにしました。