UFJ日立システムズ、NEC、アドビの3社は共同で、三菱東京UFJ銀行に対し、銀行の店舗や事務センターで行う事務処理を効率化する「事務ナビゲーションシステム」を構築したと、3日発表した。
UFJ日立システムズ、NEC、アドビの3社は共同で、三菱東京UFJ銀行に対し、銀行の店舗や事務センターで行う事務処理を効率化する「事務ナビゲーションシステム」を構築したと、3日発表した。勘定系ホストなどの既存システムからリアルタイムでデータを取り込み、適切な手続きを自動で判断して、必要な事務処理をステップ毎に画面上でナビゲーションする。2008年12月より全国約700の有人店舗へ導入され、国内最大級の事務支援システムとして利用されている。
同システムは、NECのシステム構築統合開発基盤「SystemDirector Enterprise(システムディレクターエンタープライズ)」を用いて短期間で構築された。画面の遷移や勘定系ホストとの連携等にテンプレートを用いたことで、大規模開発においても迅速な作業が可能となった。また、ソースプログラムの自動生成機能など各種ツールを利用することにより、開発者のスキルや経験に依存することなく開発生産性や品質向上を実現した。
また、クライアント側のインターフェイス開発には、リッチインターネットアプリケーション(RIA)技術の「Adobe Flex Builder」と「Adobe LiveCycle DataServices」を採用。従来サーバ側で行なっていた画面出力用のデータ編集処理をクライアント側で実行することにより、処理の効率化を図った。加えて、Flexの特徴でもあるグラフイカルなユーザインターフェイスを活用し、視覚的に分かりやすい画面と優れた操作性を実現した。また、サーバとの接続には「Adobe LiveCycle」の持つデータサービス機能を活用し、RPC(Remote Procedure Call)によって確実に送受信を行いながらデータ圧縮による高速なデータ通信環境を構築し、アクセス集中時においても、高いレスポンスを確保している。
このような最新のRIA技術を活用したシステムを導入することにより、銀行側は高度な業務ノウハウや法的知識などを必要とする複雑な事務を、スキルや経験などに左右されず、均質に処理することが可能となった。
【関連リンク】
・プレスリリース
・Adobe Flex 3
・Adobe LiveCycle Data Services ES
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