Samba開発チームは1日、オープンソースのWindows互換サーバ「Samba 3.5.0」をリリースした。Samba 3.5系列では最初の安定版リリースとなる。
Samba 3.5.0の新機能としては、Windowsの時刻精度を完全にサポートし、OSでサポートしていれば100ns単位の時刻精度が利用可能となった。また、netコマンドやsmbclientコマンドおよびlibsmbclientで、Winbindによってキャッシュされた資格情報を用いることができる。Winbind機能では、デーモンが大幅にリファクタリングされ、非同期で動作するようになった。
そのほか、印刷時にCUPSサーバと暗号化接続をサポートし、セキュリティ上の理由から「wide links」パラメータのデフォルト値を「no」に変更。アンチウイルスとやりとりできるVFSモジュール「scannedonly」なども追加された。さらに、Windows Vista以降で導入されている新しいSMBプロトコル「SMB2」が試験的に実装された。
なお、今回のリリースから書籍『Using Samba』のHTML版が削除されているが、Webサイト上での提供は続いている。
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・Samba - Release Notes Archive
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