米Googleは4日(現地時間)、昨年発表したばかりのWebコラボレーションサービス「Google Wave」の開発中止を発表した。
Waveはこれまでにないまったく新しいWebコミュニケーションのツールとして、昨年のGoogleの技術者向けカンファレファレンス「Google I/O」で発表された。斬新なコンセプトと拡張性に富むAPI群は技術者には受け入れられたが、一般ユーザーを巻き込むムーブメントには広がらなかったようだ。単独の製品としての開発は中止され、開発された技術は他の製品に利用される。ただし、Waveの公式サイトは少なくとも年末までは維持される。
中止の決定は突然で、公式のWave開発ブログでは、8月10日と12日に開催されるイベント「Wave Talks」がアナウンスされたばかりだった。
なお、Waveのプロトコルとソースコードは、Google Codeでオープンソースで公開されており、今後の開発コミュニティの対応が注目される。また、世界初の解説書『Google Wave入門』もこの8月末に刊行される。
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