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並列化の力強い相棒であり先生とも言える
最新版「インテルParallel Studio 2011」の真価とは

「インテルParallel Advisor 2011」「インテルParallel Building Blocks」とは

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2010/09/27 14:32

 インテルは、9月3日に最新版の並列化サポートツール「インテルParallel Studio 2011」をリリースした。1年半ぶりのバージョンアップで、インテルParallel Studioはどのように進化したのか。米インテルソフトウェアからプロモーションのために今回も来日した、セールスとマーケティングを統括するフィル・ デ・ラ・ゼルダ(Phil De La Zerda)氏の話も交えながら、新バージョンの特徴を紹介する。

目次

 インテルは、昨年5月に発表した「インテルParallel Studio(パラレル・スタジオ)」(→関連記事)をバージョンアップし、この9月3日に「インテルParallel Studio 2011」をリリースした。インテルParallel Studioは、ハイエンドなHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)分野でインテルが長年培った並列化技術を、一般の開発者向けにシンプルに提供する並列化サポートツールだ。

 1年半ぶりのバージョンアップで、インテルParallel Studioはどのように進化したのか。米インテルソフトウェアからプロモーションのために今回も来日した、セールスとマーケティングを統括するフィル・デ・ラ・ゼルダ(Phil De La Zerda)氏の話も交えながら、新バージョンの特徴を紹介していきたい。

インテル コーポレーション デベロッパープロダクツディビジョン セールス&ビジネスデベロップメントディレクター フィル・デ・ラ・ゼルダ氏
インテル コーポレーション デベロッパープロダクツディビジョン セールス&ビジネスデベロップメントディレクター フィル・デ・ラ・ゼルダ氏

インテルParallel Studio

 インテルParallel Studio 2011の特徴を紹介する前に、インテルParallel Studioそのものについて簡単に振り返っておきたい。詳細は関連記事などを参照されるとよい。

 インテルParallel Studioの特徴を一言でいうなら「並列化を手軽に」となる。もともとインテルは、「Intel Compiler Professional Edition」や「Intel Cluster Toolkit」といったサーバーサイド向けの本格的な並列化コンパイラ製品のベンダーとして知られている。

 インテルParallel Studioは、インテルがそういった並列化技術をデスクトップ・アプリケーションに適用させた製品だ。背景としては、個人用PCでもマルチコア・プロセッサーが普及し、デスクトップPCやラップトップPCで動作するアプリケーションでも、並列化のニーズが高まったきたことがある。

 また、Windowsデスクトップアプリケーション用の開発環境としてデファクトスタンダードであるMicrosoft Visual Studioのアドオンとして、シームレスに組み込まれて動作する。Visual Studioの使い方さえ分かっていれば、新たなツールの使い方に思い悩むことはない。

 それでは、さっそくインテルParallel Studio 2011の紹介に入っていくことにしよう。

インテルParallel Studio 2011の新機能

 インテルParallel Studio 2011で新たに導入された機能・特徴を簡単にまとめるなら、次の4点になる。

  1. インテルParallel Building Blocks(PBB)
  2. インテルParallel Advisor
  3. プレミアサポート
  4. 機能向上(Visual Studio 2010サポートを含む)

 インテルParallel Building Blocksは、3種類の並列化モデルの包括的なセットであり、C++のコードに並列化の機能を実際に提供する。詳しくは後述する。

 インテルParallel Advisorは、インテルParallel Studioを構成する4つの製品のひとつで、今回新たに導入された。これも詳細は後で述べる。

プレミアサポートとVisual Studio 2010

 インテルParallel Studioのライセンスには、今回の2011からインテルプレミアサポートが含まれることになった。プレミアサポートは、インテルが提供するウェブベースの技術サポートサービスで、製品のアップデートや関連するダウンロードも提供される。

 その他の機能向上で最も重要なことは、Microsoft Visual Studio 2010がサポートされたことである。これによって、2005から2010まですべてのVisual Studioで、インテルParallel Studio 2011を使用できる。また、コンパイラの機能向上や、インテル・スレッディング・ビルディング・ブロック(TBB)のバージョンアップも行われている。

 このTBBは前述したPBBの一部でもあるのだが、PBBと、Parallel Advisorの詳細について、次から詳しく見ていきたい。


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著者プロフィール

  • モーリ・タロー(モーリ・タロー)

    フリーダムなIT系編集者・ライター 90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。 2008年に独立し、現在はソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。 haten...

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