「アンドロイドやろうぜ!byGMO」プロジェクトによる解決策
@GMOゲームセンターで目的のアプリを探しやすく
既存マーケットの問題の解決策として、GMO推進室室長代行 服部直人氏が「@GMOゲームセンター」の開設について説明した。

@GMOゲームセンターは、ゲームアプリに特化したアプリコンテンツ販売プラットフォーム。サービスのコンセプトを「分かりやすい」「埋もれない」「探しやすい」とし、ユーザーが目的のアプリを容易に探せるようなインターフェースを設計。アプリ製作者の意図を汲み、コンテンツに関する説明などの露出面も多くできるようにした。

また、VIVID Runtime(後述)というミドルウェアを採用し、マルチOS・マルチデバイスに対応するアプリの動作を保証することで、開発者の負担を減らすだけでなく、グローバルな展開も期待できると説明した。
そのほか、au、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルからの導線を確保し、3キャリアのマーケットプレイスからダウンロードできるよう連携を図っていく。収益の分配は、日本国内においてはコンテンツプロバイダが70%、GMO手数料が30%(各社決済手数料込み)を予定している。
2011年春以降にはSNSゲーム用APIの提供・国際展開も計画しており、服部氏は「継続的にNo.1のプラットフォームになるべく努力していきたい」と語った。
セキュアな開発環境「VIVID Runtime SDK」を提供
続いて、株式会社アクロディア 堤純也氏が、今回のプロジェクトで提供される開発環境について説明を行った。

現在のAndroidアプリ開発環境では、セキュリティ対策をしないと作成したアプリがコピーされる危険性があり、安全面で課題が残る。VIVID Runtimeでは標準でDRMに対応しているため、セキュアな環境下で開発が可能となり、アプリをコピーされる心配もない。

また、従来の開発環境ではプラットフォームごとにアプリを用意する必要があったが、VIVID Runtimeを使用して作成されたアプリは、自動的に1つのバイナリデータで複数のプラットフォームに対応できるようになっている。Android自体のバージョンや端末による違いも極力吸収できるように設計され、開発者がデバイスの違いを意識しなくて済むよう工夫されている。
VIVID Runtimeのコンセプトは、一人でも多くの開発者に、Android開発に携わってもらうこと。そのため、Java、C++、Objective-Cが使用でき、IDEも開発者が使い慣れているEclipseとVisual Studioに対応。また、独自のAPIはなるべく使用せず国際標準APIに揃え、囲い込みを行わないようにしている。
堤氏は「VIVID Runtimeはゲームエンジンではない。ローレベルで抽象化するためのレイヤーとしての位置づけのため、さまざまなゲームエンジンにもオープンになっている。『早く』『安く』『安全に』の3点を担保するSDKを開発できた」とコメントした。
iPhoneアプリからの移植も可能に
株式会社アクロディア取締役 木村貢大氏は、iPhoneアプリからの移植方法を紹介した。

iPhoneアプリからのAndroidアプリへの移植は、VIVID RuntimeがObjective-C 1.0に対応しているため、直接コンパイルを行うことができる。1番のポイントは、独自のUIのフレームワークの採用だ。VIVID Runtime SDKにはGUI開発ツールが用意され、開発者は.xibファイルから.rpkファイル(VIVID Runtime SDK用のファイル)への変換を容易に行うことができる。

また、VIVID Runtimeの技術セミナー「アンドロイド学ぼうぜ!byGMO」も予定されている。申込は公式サイトで受けつけている。また、Twitterでの技術情報の公開も検討しており、木村氏は「親和性の高い環境を作っていくことで開発者の負担を減らし、アプリ移植を簡単に行えるようにしたい。技術情報についても広く意見を交換できれば」と語った。
コンテンツプロバイダの登録・SDKの配布は既に開始されている。キャンペーンにつき、3月31日まではプロバイダ登録料が無料となる。
