InstallShieldの特徴的な機能
InstallShieldでは他のインストーラー作成ツールでは実現できない特徴的な機能があります。その一部をいくつか紹介します。
ダイアログの編集、カスタムダイアログの作成
InstallShiledではあらかじめ標準的なダイアログが用意されており、一般的な内容であれば、そのまま利用することができます。
一方、InstallShield Premier/Professional Editionでは、独自にダイアログを挿入したり、既存のダイアログを編集したりして、カスタムダイアログを作成することも可能です。
ダイアログの編集機能は、ボタンやテキストボックスなど、コントロールの配置を行うダイアログエディタと、ボタンをクリックした時の動作などを定義する[動作]ノードに分かれています。
アップグレードに対応したインストーラーの作成
InstallShieldでは、Windows Installerがサポートする3種類のアップグレードに対応したインストーラーの作成が可能です。
- スモールアップデート
- マイナーアップグレード
- メジャーアップグレード
アップグレードプロジェクトを作成する場合、Windows Installerの要件に従ってアップグレードのタイプを選択する必要があります。要件を満たさない場合、アップグレード時に不具合が発生することがありますが、InstallShieldでは要件を検証する機能があるため、アップグレードプロジェクトを作成しやすくなっています。
また、InstallShield では[パッチのデザイン]ビューを使用して差分のみを提供するパッチの作成もできます。例えば、Ver.1.1.0のパッチをVer.1.0.0とVer. 1.0.5のように複数のバージョンに対して適用できるようにすることも可能です。
多言語対応インストーラーの対応
InstallShieldでは、多言語に対応した単一のインストーラーを作成することができます。Premier Editionでは35か国語、Professional Editionでは英語と日本語(英語+1か国語)のインストーラー作成が可能です。
InstallShieldではWindows Installerベースのインストーラープロジェクトだけでなく、InstallShieldの独自のエンジンを使用したInstallScriptプロジェクトによるインストーラー開発も可能です。InstallScript言語を使用してコードを記述できるため、独自のカスタマイズ処理を実装できる特徴があります。
InstallShield 2011では、このInstallScriptのUnicode対応により、より柔軟性のあるインストーラー作成が行えるようになりました。