本稿は、Scott Guthrie氏のブログを、氏の許可を得て、翻訳、転載したものです。米Microsoft社の副社長で、ASP.NETやSilverlightの開発チームを統率する氏のブログでは、次期製品を含む最新の技術をいち早く紹介しています。
原典:EF Code First and Data Scaffolding with the ASP.NET MVC 3 Tools Update
ASP.NET MVC 3 Tools UpdateによるEF コードファーストとデータスキャフォールディング
今週初旬に、先月リリースされたASP.NET MVC 3 Tools Update についてブログ投稿しました。
本日のブログでは、その中にある2つの素晴らしい機能を、より詳細に説明したいと思います。
- ビルトインされたEF 4.1サポート(新しいEF 『コードファースト』サポートを含む)
- ビルトインされたVisual Studio内でのデータスキャフォールディングサポート(これによりデータ駆動のサイトが即時に作成可能)
これら2つの機能により、データをとても簡単に扱えるようになり、データ駆動のWebアプリケーションが作成できます。
これから構築するシナリオ
上記機能の使用方法を示すために、簡単なデータ駆動のサイトを構築するウォークスルーを行います。これは製品の一覧化をサポートします。
また新製品(およびカテゴリ)の作成や編集も行えます。
たった1、2分で、ASP.NET MVC 3を使用して、このアプリケーションがすべて作成でき、またそれをバックアップするデータベースの作成も可能です。
ステップ 1:プロジェクトの新規作成
まず、ASP.NET MVC 3プロジェクトを、[ファイル]-[プロジェクトの新規作成]メニューコマンドを使用して、新規作成します。『インターネットプロジェクト』テンプレートを使用します。これは、アプリケーションを作成するデフォルトのテンプレートです。
ソリューションエクスプローラで新しく作成されたプロジェクトを見ると、ASP.NET MVC 3 Tools Updateにより、ASP.NET MVC 3プロジェクトへ新たなアセンブリEntityFrameworkが追加されています。
このEntityFrameworkアセンブリは、Entity Framework 4.1(これも先月リリースされました)を実装します。EF 4.1には、.NETに対して数多くの改善されたデータAPIがあり、新しい『コードファースト』オプションも含まれています。EF コードファーストでは、デザイナやXMLマッピングファイルを使用しなくても、洗練されたクリーンな方法でデータが扱えます。新しいASP.NET MVC 3プロジェクトの利用で、全てデフォルトで簡単に利用できるようになりました。
EF コードファーストを使って、このアプリケーションにデータアクセスを実装します。