複数のアプリ/Webメディアを束ねて独自アドネットワーク構築も可能なアドサーバ機能
アドサーバ機能の管理画面についても見てみよう。
期間保証、インプレッション保証、クリック保証といった販売形態に対応。広告キャンペーンの設定作業は、1枚画面で必要なデータを順に入力していくだけ。マニュアル等を読まなくても、手軽に設定を済ませることができる。
アドサーバ機能で特徴的なのは、「広告キャンペーンを自社アプリ/自社Webメディアのどれに掲載するか」を自由に選択できるようになっている点。別の言い方をすれば、自社アプリ/自社Webメディアにて、独自アドネットワークを構築できるようになるのだ。
独自アドネットワークが構築できる機能は、客先で好評な機能だという。というのも、特にスマートフォン向けアプリの場合、1事業者で複数のアプリをリリースしているケースも多く、中には1社で数百のアプリを保有しているところもある。
既に自社アプリAの登録ユーザなら、別の自社アプリBに誘導し獲得することで全体ARPUが向上する。自社の複数無料アプリで有料アプリの宣伝を行い、有料課金でダウンロードしてもらった方が、アドネットワーク広告掲載よりも高収益になることもある。そんなスマホ向けアプリ特有のニーズから、このような機能が求められていたようだ。
こうして設定した広告キャンペーンは、前述のアドネットワーク関連の設定画面、[配信比率]欄の[アドサーバー]項目で設定した比率で配信される。目標期間内のインプレッション消化が難しい時などには、比率変更して即座に露出頻度を上げることができる。アプリ開発者/Webメディア運営者側でかなり自由に広告露出をハンドリングできるようになるだろう。