複数アドネットワークの導入・運用の手間を大幅に減らすAdStirの管理機能
続いては、イールドオプティマイゼーション機能の使い方について紹介しよう。
AdStirの実際の管理画面は、下記のとおり。シンプルで直感的な操作が可能。全般的に使い勝手の良いつくりになっている。
アドネットワークを個別に導入/変更する場合、通常なら各社のSDKを埋め込み、各社アドネットワークから提供を受けるパブリッシャーIDをプログラム内に設定する必要がある。だがAdStirを導入すれば、提携済みのアドネットワークとの連携に必要なパブリッシャーIDなどの設定は、すべてAdStirの管理画面から行えるようになる。
そして、各アドネットワークとの新規提携申請も、AdStir管理画面からリンクをたどり、各社申請ページで済ませられる。数ある候補の中から、最適なアドネットワークを探すのに役立つことだろう。つまり、AdStirにアドネットワークとして対応させることで、アドネットワーク事業者も、アプリ事業者/Webメディア事業者を獲得できる可能性がある。ただ、重要なポイントが収益性であるという点は変わらない、AdStirでアプリ事業者/Webメディア事業者を獲得したとしても、収益性が低いと利用者に判断されれば広告配信はされないだろう。
収益を最大化するためには、アドネットワーク別の配信可否/比率を何度も調整する必要があるはず。そうした操作は上記の画面で設定できる。設定内容は、対象のアプリ/Webメディアで即時反映。短いスパンで効果検証できるのは、うれしいところだ。
平常時は、[配信比率]欄で比率設定した割合に沿って、各アドネットワークの広告が配信される。アドネットワークにて在庫切れが発生した場合は、比率設定されている他のアドネットワークの配信割合が増加する。比率設定したアドネットワークすべての在庫が切れた際には、[在庫切れ時の優先度]で設定した順番で広告配信される。また、日本国内と国外でそれぞれの配信設定を調整することも可能になっている。
配信比率を調整した結果、売上がどう変わったかは、各アドネットワークのサイトから売上レポートを見て確認することになる。各アドネットワークがAPIを公開していないため、一手間掛かってしまうが、配信実績についてはAdStir側の管理画面にある配分レポートから把握できる。