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「Adobe MAX 2011」イベントレポート

【Adobe MAX 2011】製品担当者インタビュー
「Adobe Edge」「Flex」「Adobe AIR」の現在と今後

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 米国時間の3日から5日にかけて開催されたアドビのユーザーカンファレンス「Adobe MAX 2011」。会場にて「Adobe Edge」「Flex」「Adobe AIR」に関する最新情報を、製品担当者にグループインタビューする機会を得た。その様子を紹介する。

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高品質なHTML5アニメーションを制作できる「Adobe Edge」

 まず、アドビが開発を進めている、Flashのような形でHTML5のアニメーションやインタラクションを制作できるオーサリングツール「Adobe Edge」(アドビエッジ)について、Webソリューションのプロダクトマーケティングマネージャ Heidi Voltmer氏に話を聞いた。

米Adobe Systems社 Webソリューションプロダクトマーケティングマネージャ Heidi Voltmer氏
米Adobe Systems社 Webソリューションプロダクトマーケティングマネージャ Heidi Voltmer氏

 Voltmer氏は、最近Preview 3がリリースされたばかりの「Adobe Edge」の現況について、「ダウンロード数が累計15万件を超すほど人気を博している。最新リリースではインタラクテビィティ面が強化され、ループやリンクなどの機能が使えるようになった」と語った。

 そして、製品のビジョンが、デザイナーがさまざまな仕掛けを作りやすくする「機能性」と、プロ級の「品質」の2点にあると説明した。今後も、ユーザーのフィードバックを取り入れながら、短いリリースサイクルを重ねて、2012年までに製品化を目指すことを述べた上で、記者からの質問に答えた。

――先々、Adobe Protoと連携する機能が付く予定はありますか?

 可能性がないわけではありませんが、現状Adobe Protoは、Adobe EdgeではなくDreamweaverよりの製品として位置づけています。提案としては良いものかもしれないので、制作チームに伝えておきます。

 ( Adobe Proto:基調講演で発表されたばかりの、ワイヤーフレーム作成タッチアプリケーション)

――他の製品との連携で計画していることはありますか?

 もちろんです。今のところ、コミュニティからのフィードバック待ちの状態です。現状では、Dreamweaver、Illustrator、Photoshopなどと連携の可能性を考えています。どの製品もスイートで提供しているので、連携は適切なものを模索していく予定です。

――現在増やす予定の機能は?

 例えば、Flexのようなインタラクティブで基本的なアクションの追加です。Adobe Edgeからコードへのアクセスを可能にして、さまざまなコードを扱えるような機能が追加できればと思っています。画像関連では、Flashのようなドローイング機能です。また、生産性の向上といった面においても意識して力を入れていきたいと思っています。

――どれくらいの完成度でリリース予定?

 アドビの製品として期待するレベルの品質が揃った時点でのリリースとなります。

――Adobe Edgeは、DreamweaverやFlash Professionalの補完ツールという立ち位置とのことですが、今後もそのポジションなんですか?

 はい。Adobe Edgeは、あくまでもDreamweaverの補完ツールとしての役割を持っており、併用する前提で設計されています。それは、Flash Professionalにおいても、同じことが言えます。今後もその位置付けでやっていく予定です。

――どれかと統合されることはない?

 今のところ、スタンドアロンで考えています。Dreamweaverは使用していないが、Adobe Edgeは使いたいというユーザーがいるためです。

――今、Adobe Edgeをダウンロードしているのはどういう職能の人?

 Webデザイナー、特にFlashを使ってインタラクティブデザインをしている人や、Webデベロッパーなど、かなり広範なアドビWeb製品の顧客です。他には、さまざまな会社のクリエイティブ部門、美術系やデジタル系の学生などに多く利用されています。

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エンタープライズ業界にもフィットするFlashの新しい技術

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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