IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のIT人材育成本部・ITスキル標準センターは、多様化するビジネスモデルに対応していくため、スキル標準共通の人材育成の枠組みを強化した「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)」を、26日に公開した。
IPAは以前、2008年10月に「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)」(CCSF)を公開しているが、IT企業が技術者に対して「分野横断的な幅広い技術力」を求める声が多く、またIT企業側では「自社IT人材に必要なスキルの明確化が難しい」「ITスキル標準の内容を自社向けにカスタマイズすることが難しい」といった課題を抱えていた。
これを受けて、IPAは従来のCCSFに追記するかたちで、スキル標準の共通モデルとして「タスク」「スキル」「人材」を定義するとともに、その具体的な内容を共通の構造で横断的に理解・活用できるようにした。さらに「知識体系(BOK:Body of Knowledge)」の改訂を併せて行うことで、スキル標準と情報処理技術者試験との関連付けを強化、試験を人材育成に活用可能にしている。
CCSFの追記やBOKの改訂によって、前述のようなIT企業の抱える課題の解決が容易になり、自社のビジネス戦略に沿った人材像を定義・育成できるようになる。
【関連リンク】
・IPA
・「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)」
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