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PyCon Taiwan 2013レポート
~初日

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2013/07/19 14:00

目次

Sphinx発表

 清水川です。今回、スピーカーとして参加したのですが、1日目のキーノート直後の発表ということもあり、当日は緊張する間もなく発表時間となりました。

 発表は、「Introduction to Sphinx documentation generatorというタイトルでSphinxを紹介しました。SphinxはreStructuredTextという記法で書いた文章を、HTMLやその他のフォーマットに変換してドキュメントを生成するツールで、Pythonの公式ドキュメントや、Python以外にもPHPやRubyなど多くのツール類で使用されています。昨年のPyCon TaiwanでSphinxについて触れた発表がまったく無かったため、活用方法よりも紹介が良いと思いこのテーマで応募しました。というか、英語での発表は初めてなので、紹介とデモなら簡単な英語で発表できそうと思ったというのもあります。個人的には昨年のPyCon JP 2012終了後から、毎週英会話レッスンを受けたり、SphinxのCo-Maintainerとして英語を書く機会が非常に多くなったこともあり、実際の英語力はともかく、英語発表できそうな気がしてきていたというタイミングだったというのもあります(笑)。

 私のセッションの参加者は60人前後で、そのうちSphinxを使っている人は1割の6、7人という感じでした。Sphinxを知っている人は、というと半分以上の人が知っているようで、さすがにあちこちのドキュメントがSphinxで書かれているだけありますね。

 さて、肝心の発表はというと、Sphinx紹介、デモ、事例紹介と3つのパートに分けて行ったのですが、最初のSphinx紹介は発表練習を何度か行っていたこともあり問題なく進めることができました。また、ネタを仕込んだ部分ではしっかりと笑いを取ることもできたので多少緊張がほぐれた気もします。話す内容はiPadで見られるようにしていたのですが、アドリブができるほどとっさには英語が出てこないので、一言一句読み上げている様に見えたかもしれません。次の機会には、暗唱できるくらいには話す練習をしてチャレンジしようと思います。

 発表の、デモ部分については発表時間的に入りきらないのは分かっていたので、様子を見ながら随時スキップしていく作戦で行いました。デモ自体は見たままなので、まあまあ伝わった気がしますが、デモ内容を飛ばしながらアドリブで話すのは、話す側も聞く側もなかなか厳しかったように思います。私はこのあたりで一日分の英語エネルギーを大体使い果たしてしまいました。

 最後の質疑応答では、IPython Notebookというツール(MatplotlibのグラフやSympyの数式をインタラクティブ表示したり入力した結果をHTMLで表示したりできる)とSphinxを連携させたことがあるか?という質問を受けて、私は使ったことがないと回答したような気がしますが、続けて訊かれたことについては英語エネルギー不足だったこともあり、うまく理解できずに司会者に助けてもらいました。後で聞いたところ、どうやら会場内に経験者がいるかどうか聞いていたみたいです。質疑応答は発表の価値を構成する大きな要素だと思うので、次の機会までにヒアリングをもうちょっと練習しておきたいと思います。

 質疑応答のあとでスライドの残り、PyCon APAC 2013の紹介、Sphinx-users.jpの紹介、そしてSphinx-users.jpからのプレゼントを行いました。残念ながら持っていったTシャツがSとXXLのみだったため「欲しい」という人が1人しか居ませんでした。そのため、中国語でジャンケンを何て言うか練習したのを披露することはありませんでしたが、用意したプレゼントを手渡すことができて良かったです(このときSサイズのTシャツが1枚残ったのは、夜のレセプションで役に立つことになります)。

 発表後、Tシャツをプレゼントした方と、廊下で10分ほどSphinxの中国語PDF出力の話しました。質問は、中国語の文字を’make latexpdf’で出力しようとすると問題があって、日本語の場合はどうやっているのか?という内容でした。実はSphinxには日本語向けにいくつか特別な処理が入っていて、そのおかげでPDF出力や検索が機能するようになっていますが、これはlanguage設定がjaの場合のみ動作するようになっているため、日本語以外のマルチバイト文字言語ではうまく動作しません。いろいろな言語に対応できるようにするにはlatexとマルチバイト文字両方への理解が必要になるため、非マルチバイト文字圏の開発者だけでは簡単にはいかないだろう、という話をしました。

 ということで、私の初めての英語発表、初めての海外発表はうまく行かないことも多くありましたが、とても有意義なものになりました。次の機会がPyCon Taiwanになるかどうか分かりませんが、それまでにまたレベルアップして臨みたいと思います。この機会を設けてくれたPyCon Taiwanスタッフの皆さんに感謝いたします。また、この発表に向けて、旅行の手配やスピーチ練習、現地での写真撮影など、妻が現地まで来てフルサポートしてくれました。多大な協力をしてくれた妻には感謝してもしきれません。ありがとう、本当に助かったよ。


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連載:「PyCon Taiwan 2013」レポート

著者プロフィール

  • 清水川 貴之(シミズカワ タカユキ)

    ドキュメンテーションツール Sphinx のメンテナ。 Sphinx-users.jp 運営。 一般社団法人PyConJP理事。 株式会社ビープラウド所属。 著書/訳書:「Pythonプロフェッショナルプログラミング第2版」「Sphinxをはじめよう」「Pythonプロフェッショナルプログラミング」...

  • 鈴木 たかのり(スズキ タカノリ)

    PyCon JP 2016座長。 株式会社ビープラウド所属 部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い、その後必要にかられてPythonを使い始める。PyCon JPでは2011年1月のPyCon mini JPからスタッフとして活動し、2014年から座長。 他の主な活動は 一般社団法...

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