Lightning Talks
清水川です。
1日目の16時過ぎからはライトニングトーク(LT)、中国語では閃電秀と書くようです。
LTは技術系カンファレンスではおなじみの、1人5分ほどの短い時間でプレゼンテーションを行うものです。
今回のPyCon Taiwanでは事前にLTの募集をしていましたが、当日も募集しており、最終的には15ほどの発表が行われました。
LTの最初の2つが日本人参加者の発表でした。
まず1人目が、鈴木たかのりさんの「Introduction of PyCon APAC」です。
LT1人目ということもあり、本人はかなり緊張していたとのことですが、発表を見ていた私としては非常に落ち着いていたように思います。発表中は、しっかりと笑いを取りつつ、今年の秋に行われるPyCon APAC 2013を紹介していたハズなのですが、途中からボルダリングの話に……。詳しくは当日の資料と動画を公開していますので、ぜひご覧ください。
- 資料:Introduction of PyCon APAC
- 動画:http://www.youtube.com/watch?v=8lSMCSd8oCo
- 動画(オフィシャル):http://www.youtube.com/watch?v=USPaHaFqM1Y
LT2人目は、日本からPyCon Taiwanのスポンサーとして参加している(株)Catchball21さんのIntroduced CatchBall21 company and promise with Yung-Yu Chen.です。
「昨年のPyConJPに来ていたYung-Yu Chen氏と2013年のPyCon Taiwanに行くよ、と約束したのでやって来ました」とPyCon Taiwanに参加した経緯を紹介しつつ、昨年自社の標準開発言語をPythonにしたこと、どのようなことにPythonを使っているかなどを紹介し、最後に「Pythonistaを募集してます!」と締めくくりました。
これ以降のLTでは以下の発表が行われました。
- WeasyPrint − bring the web to PDF and paper - Simon Sapin
- 用 Python 讓 Raspberry Pi 和臉部辨識來個小小相遇 (暫定) - 王興謙
- Bottle vs. Startup (微議程之 - 微框架 vs. 微創業) - 曾君宇
- Modularize your Django settings - 潘韋成
- Building a fast digit recognition solution with Python - 許家誠
- 3 個不同的 Python 組織文化 - Keith Yang
- 真蝦! 意外接到的 case - 陳炯廷
- Violent Python: Python in the dark side. - xatierlike Lee
- Dot.py - 陳建勳
- The Zen of Language Choice - TsungWei Hu
- doctest: 註解、測試一次?定 - 梁睿珊
- (他、当日募集分)
タイトルを見たとおり、ほぼ中国語での発表だったのですが、doctestとSphinxについてのLTがあったので紹介します。
doctest:註解、測試一次?定の発表者JennyはMoskyに「なぜそんなに速くプロダクトを書けるのか」という質問をしたところ、「doctestとSphinxを使っているから」という答えをもらったそうです。LTで紹介されたのは、コード中にdocstringとしてドキュメントを書いてこれをdoctestでテストする方法と、docstringを書いておけばSphinxで自動的に抽出してドキュメントを生成できるという例でした。ちなみにMoskyは昨年のPyCon Taiwanに参加した際に知り合った台湾の大学生で、PyCon JP 2012にも参加して、Clime:With A Line, Convert Your Functions into a Multi-Command CLI Programという演題で発表してくれた方です。
- 資料:http://www.slideshare.net/juishanliang/py-contw2013-doctest
- 動画:http://www.youtube.com/watch?v=y7sk2gW8y3E
鈴木たかのりです。
ここでは発表した自分目線から少し裏話を書きたいと思います。
私自身初めての海外での英語での発表でしたので、非常に緊張しました。私は通常の30分発表でもエントリーしていたんですけど、正直落選してよかったなーと清水川さんの発表や自分で発表の準備をしていて思いました(笑)。
その場でしゃべるのは自分の英語力として絶対無理だろうと思っていたので、発表用のテキストを作ってプレゼンテーション資料のノートに書き込みまくりました。ただ、「こいつ原稿読んでいるなー、つまんねーなー」とは感じさせないように、できるだけ前を向いてしゃべることと、大きい声でしゃべることを心がけました。あとは次のスライドに移るための導入の部分は1つ前のスライドのメモに書くなどの工夫を心がけて、全体的に流れが悪くならないように注意しました。
発表をしているときは、最初の「今年のAPACは日本開催です!」みたいなところで、会場がシーンとなって「ヤバイ、ここで拍手くるはずだったのに!」と焦りましたが、その後はだいたい予定していたところではウケてもらえ、ほっとしました。動画を見ていると自分が舞台上で感じていたよりもウケているようで、ちょっとした感動すら覚えました。その努力が実を結んだのかは分かりませんが、写真撮影の時や打上げ時に「自分もボルダリングやっているんだよ」みたいに声をかけてくれる台湾の人がいました。後半にネタを入れすぎたので、前半のPyCon APACのことを忘れられているような気もしますが...。
なにはともあれ、貴重な体験をすることができて、こんな機会を設けてくれたPyCon Taiwanスタッフに感謝の言葉しかありません。