招待講演と基調講演
鈴木たかのりです。
PyCon Taiwanの2日目は、招待講演(Guest Speech)と基調講演(Keynote Speech)がありました。それぞれ簡単に紹介します。
Pythonic Epistemology
- 発表者:Allen Downey(allendowney.com)
- 資料:Python Epistemology:PyCon Taiwan 2013
- 動画:http://www.youtube.com/watch?v=XpPfv2zPWoQ
Allen Downey氏の招待講演は、中継によって行われました。氏は大学でコンピューターサイエンスを教えているとのことで、おそらくその部屋からの中継のようです。
台湾の会場では2画面を使って、講演をしているAllen Downey氏と資料を映しだしていました。発表にはGoogle Houngoutsを使用して、スライドの共有にはSkypeを使っているのが個人的には興味深かったです。
内容としては課題があって、それをPythonでこう書くと綺麗にアルゴリズムが評伝できるよという解説があり、実際に授業を受けているような気持ちになりました。プログラミングは目的ではなくて、課題を理解するための道具であるといって話をしていました。
Allen Downey氏が書いたThink Pythonという書籍もあり、Think Python:How to Think Like a Computer Scientistから全文を読むことができるようです。興味を持った方は読んでみるとよいかもしれません。
Building to scale
- 発表者:David Cramer(@zeeg)
- 資料:Building to Scale(PyCon TW 2013)
- 動画:http://www.youtube.com/watch?v=YjiK5cjw0mY
2日目の基調講演は、David Cremer氏によるBuilding to scaleというスケーリングに関する話です。
氏は、tenXerというデータ解析ツールを開発する会社で働いているそうです。現在携わっているtenXerやDisqusSentryでの経験を元に話をしていました。
スケーリングに対応するための例としてSQLで実装していた部分を一部Redisなどのkey-value storeに切り替えたり、Celeryを使用して非同期でタスクを実行した場合などが示されていました。
最後にまとめとして"Complex problems do not require complex solutions"(複雑な問題は複雑なソリューションを必要としない)としてまとめていたのは、個人的に納得ができるものでした。