日本オラクルは、クラウド・アプリケーション基盤製品群の最新版「Oracle Cloud Application Foundation 12c」を、31日に発売した。今回、新たに提供を開始するアプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server 12.1.2」と、インメモリ・データグリッド製品「Oracle Coherence 12.1.2」、分散トランザクション処理製品「Oracle Tuxedo 12c」を含んでいる。
「Oracle Cloud Application Foundation 12c」は、多数のアプリケーションを集約し、クラウド環境で超高速に実行できるよう設計されたエンジニアド・システム「Oracle Exalogic Elastic Cloud」(Oracle Exalogic)に最適化されており、オラクルのアプリケーション製品群をはじめとした業務アプリケーションに卓越した性能と信頼性・拡張性を提供すると同時に、保守コストの削減、リスクの低減、ユーザーの生産性向上を実現、ワンストップ・サポートを提供する。
「Oracle WebLogic Server 12.1.2」は、「Oracle Database 12c」に対応し、プラガブル・データベースへのアクセス最適化や、パフォーマンスを最大限に高める新機能「Application Continuity」に対応しており、システム全体の無停止性を向上している。
また、次世代Web規格「HTML 5」の周辺技術である「WebSocket」をサポートし、高速・高効率通信を実現するとともに、モバイルを含む多数の端末との通信が求められる高トランザクション・アプリケーションの開発に役立つ。
さらに、データベースとの連携モジュール「Oracle TopLink」を刷新し、JSONおよびRESTのサポートや、NoSQL対応、データの変更通知など、次世代のアプリケーション開発に有用な機能を提供する。また、「Oracle Cloud Application Foundation」全体の運用を一元化する管理機能を拡充している。
「Oracle Coherence 12.1.2」は、データベース側の変更を検知し、自動で反映を行う「Oracle Coherence GoldenGate HotCache」によって、リアルタイムの情報をアプリケーションにプッシュ型で提供する。
「Oracle WebLogic Server」の管理フレームワークを活用した管理・デプロイ機能を効率化するとともに、シンプルなイベント処理機能である「Oracle Coherence Live Events」を強化実装し、ユーザーからのアクセスの一時的な集中に対応可能な、動的なスレッド・プーリング機能を備えている。
さらに、複数サイトのデータセンターを横断し、クラスタ環境を可能にする柔軟な高可用性オプションによって、パフォーマンスとデータの安定性とのバランスを状況に応じて幅広く選択できる。
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