Tableのレイアウトについて
最後に、Tableのレイアウトについていくつか説明します。
行の追加
Tableはデフォルトではテーブルヘッダ、詳細、テーブルフッタの3行が定義されています。また、グループを追加するとさらにグループヘッダ、グループフッタの各行が追加されます(複数のグループをネスト(入れ子)することも可能です)。
詳細行が1行だけだと、1レコードを複数行として表示したい場合には不便です。具体的には、1レコード中の異なる2つのフィールドを2行に分けて表示したいなどの要件が考えられます。このような場合Tableの行を追加することができます。行タブを右クリックして、「上に行を挿入」か「下に行を挿入」を選択します。すると、同じ種類の行(詳細行なら詳細行、グループヘッダ行ならグループヘッダ行)を複数行にすることができます。
セルの結合
横方向のセル同士は、セルの結合が可能です。横方向にセルをドラッグで選択し、右クリックします。セルの結合、および結合したセルの分割が可能です。
なお、縦方向にセルを結合させることは、同じ種類の行であってもできません。
Containerコントロール
より柔軟なレイアウトにしたい時には、Containerコントロールを使用してください。
Containerコントロールは他のコントロールを貼り付けるコントロールで、WindowsフォームのPanelコントロールに似た働きをします。これをTableのセルに配置すると、その上に自由にTextBoxなどのコントロールを配置することができます。
まとめ
今回はページレポートのTableを使用したグループ化の方法や「式」の使い方を紹介しました。
次回はセクションレポートに戻って、コードを使用してレポートを制御する方法を紹介します。