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Visual Studio 2013のリリースとASP.NETおよびEntity Frameworkの機能改善についてのお知らせ

連載:ScottGu's Blog翻訳

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2013/10/28 14:00

目次

ASP.NET Identity

 ASP.NET Identityは、今回のリリースで導入されたASP.NETアプリケーションの新しいメンバーシップシステムです。

 ASP.NET Identityにより、アプリケーションデータとユーザ固有のプロファイルデータを簡単に統合できます。

 またASP.NET Identityでは、アプリケーションのユーザプロファイルに対して永続性モデルを選択することもできます。

 そのデータは、SQL Serverデータベース、もしくはWindows Azure Storage TablesなどのNoSQLデータストアを含むその他のデータストアに格納できます。ASP.NET Identityは、ユーザIDが信頼できる発行者からのクレームを束ねる代表的なものとして認識されるクレームベースの認証もサポートしています。

 ユーザは、ユーザ名とパスワードを使用してWebサイト上にアカウントを作成するとログインできるようになります。またソーシャルIDプロバイダ(例えば、Microsoft Account、Twitter、Facebook、Googleなど)もしくはWindows Azure Active DirectoryおよびActive Directory Federation Services(ADFS)からの組織アカウントを使用して、ログインすることも可能です。

 ASP.NET Identityの使用方法についての詳細は、http://www.asp.net/aspnet/overview/authentication-and-identityをご確認ください。

ASP.NET Web API 2

 ASP.NET Web API 2には、以下のような数多くのすばらしい改善が含まれています。

属性ルーティング

 ASP.NET Web APIは、http://attributerouting.netの著者であるTim McCall氏による貢献により、属性ルーティングをサポートするようになりました。属性ルーティングにより、以下のようにアクションやコントローラを注釈することで、Web APIのルートを指定することができます。

OAuth 2.0サポート

 Web APIとSingle Page Applicationプロジェクトテンプレートは、現在OAuth 2.0を使用して認証をサポートしています。OAuth 2.0は、保護されたリソースにクライアントアクセスを許可するためのフレームワークです。これは、ブラウザやモバイルデバイスを含むさまざまなクライアントと動作します。

ODataの改善

 ASP.NET Web APIは、ODataエンドポイントもサポートし、またATOMおよびJSON-light形式に対するサポートも有効にします。ODataにより、リッチなクエリ文法、ページング、$metadata、CRUD操作、必要なデータソースへのカスタムアクションのサポートが得られます。以下は、ASP.NET Web API 2 ODataに特定した拡張機能の一部になります。

  • $select、$expand、$batch、$valueのサポート
  • 拡張性の改善
  • タイプレスのサポート
  • 既存モデルの再利用

OWINの統合

 ASP.NET Web APIは、OWINを完全にサポートするようになり、あらゆるOWINが有効なホスト上で実行できます。OWIN統合により、SignalRなど、その他のOWINミドルウェアと並行して、独自のプロセスでWeb APIを自己ホストすることができます。

 詳細については、「OWINを使用してASP.NET Web APIを自己ホスト」をご確認ください。

その他のWeb APIの改善

 上記の機能に加え、ASP.NET Web APIには以下のような機能など、他にもたくさんの機能があります。

  • CORSサポート
  • 認証フィルタ
  • フィルタのオーバーライド
  • ユニットテスト機能の改善
  • ポータブルASP.NET Web APIクライアント

 詳細については、http://www.asp.net/web-api/をご確認ください。

ASP.NET SignalR 2

 ASP.NET SignalRは、アプリケーションへのリアルタイムWeb機能の追加プロセスを劇的に簡略化できるASP.NET開発者のためのライブラリです。

 リアルタイムWeb機能とは、サーバ側コードに、コンテンツが利用可能になるとすぐに接続されたクライアントへプッシュさせる機能です。SignalR 2.0にはすばらしい改善が数多く導入されています。SignalR 2.0にCross-Origin Resource Sharing(CORS)を追加しました。XamarinライブラリからMonoTouchおよびMonoDroidコンポーネントを使用して、SignalRに対するiOSおよびAndroidのサポートも追加されました(これらの使用方法については、SignalR wikiからXamarinコンポーネントの使用という記事をご確認ください)。

 SignalR 2.0にポータブル.NETクライアントサポートも追加し、新しいセルフホスティングパッケージを作成しました。

 この変更により、Webホストおよび自己ホストされているSignalRアプリケーション間のSignalRセットアッププロセスがより一貫性のあるものになります。

 詳細については、http://www.asp.net/signalrをご確認ください。

ASP.NET MVC 5

 ASP.NET MVCプロジェクトテンプレートは、新しいOne ASP.NETとの統合をシームレスに行い、上記のASP.NET Web API、SignalR、Identityの改善をすべて統合することができます。MVCプロジェクトのカスタマイズや、One ASP.NETプロジェクト作成ウィザードを使用した認証の構成もできるようになりました。またMVCテンプレートは、ASP.NET IdentityとBootstrapを使用できるようにも更新されています。ASP.NET MVC 5の入門チュートリアルは、ASP.NET MVC 5入門でご確認頂けます。

 ASP.NET MVCの今回のリリースには、以下のような新しいMVC特有の機能もサポートしています。

  • 認証フィルタ:これらのフィルタを使用すると、アクションごと、コントローラごと、すべてのコントローラに対して全体的に、認証ロジックを指定することができます。
  • 属性ルーティング:属性ルーティングを使用すると、アクションやコントローラ上でルートを定義することができます。

 詳細については、http://www.asp.net/mvcをご確認ください。


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著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト Chica(チカ)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

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