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IBMが買収した「SoftLayer」―物理サーバ対応、データセンター間トラフィックが無料など、企業向けに使える機能が揃う

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仮想化はXenServerベース、サーバ監視機能も標準で用意

 クラウドとしての本流である仮想サーバの環境は、シトリックスのXenServerベースで構築されている。対応OSとしては、CentOS、Debian、FreeBSD、Red Hat Enterprise Linux Server、Ubuntu、Windows Server 2003/2008/2012など。データベースソフトウェアのイメージもあらかじめ用意されている。SQL Server 2000/2005/2008/2012、MySQL、HadoopやMongoDB、Riakなどもある。

 サーバの監視オプションが標準で用意されているのも便利だ。統合モニタリングソフトであるCA technologiesのNimsoft Monitorが利用でき、追加コストをかけずにWindowsとLinuxに対してサーバごとにエージェントベースでCPU、ディスク、メモリ状況やプロセスモニタリング、メールによる通知などができる。

 さらに追加でネットワークのトラフィックやパフォーマンスモニタリング、URLに対する監視など、より詳細な監視もできるようになっている。

IBMはSmarterCloud Enterprise+も提供

 IBMは、従来はIBMのクラウドだけに提供していたマネージドサービスの「SmarterCloud Enterprise+」(スマータークラウドエンタープライズプラス)をSoftLayerのクラウドサービスに対して提供することを明らかにしている。

 SmarterCloud Enterpirse+とは、ITILに基づいたサービス管理機能やセキュリティー機能をマネージドサービスとして追加したもの。可用性を保証するサービスレベルと、サーバのモニタリングやセキュリティパッチの適用、ウイルススキャンなどを含む運用サービスなどがある。

 現在のクラウドでは運用も含めてユーザーによるセルフサービスが中心だが、エンタープライズ向けにクラウドを展開する場合にはベンダによる手厚いサービスが求められるケースが多くなる。IBMはSoftLayerをエンタープライズ向けクラウドとして展開しようとしているのだ。

プライベートクラウド機能も

 ネットワーク機能の充実は、SoftLayerが注力している点だ。SoftLayerでは、インターネットにつながっているパブリックネットワークと、インターネットに繋がっていないプライベートネットワークのどちらにでもサーバを展開できるようになっている。

 プライベートネットワークへはSSL VPNで接続することができるため、いわゆる仮想プライベートクラウドが手軽に作れる。

 このプライベートクラウドとiSCSIのスナップショットとレプリケーション機能にデータセンター間の無料トラフィックを組み合わせると、例えばアジアとアメリカに分散したディザスタリカバリに対応できるプライベートクラウドを効率的に運用することができるだろう。

エンタープライズ向けに大きな成長余地が

 SoftLayerのCOO ジョージ・カルディス氏は、なぜIBMの買収を受けたのかという記者からの問いに「SoftLayerは世界を支配するというビジョンを持っていたからだ」と答えた。

 実際のところ、いまクラウドの世界を支配しつつあるのはAWSである。SoftLayerがAWSを凌駕する方法があるとすればそれは、IBMのような巨大なグローバル企業と組むことこそ唯一の選択だろう。そしてそれは現実のものとなった。

 IBMは、これまで同社のIaaS型クラウドとして提供していたSmarterCloudからSoftLayerへと顧客の移行を行っているとされる。SoftLayerに対してはこれから本気で同社の資本、技術、マーケティング、営業力など集中し、レバレッジをかけていくことになるだろう。

 ここまで見てきたようにSoftLayerの機能は優れたものが多くある。これがIBMの買収によって今後さらに強化されて魅力的なクラウドサービスとなるかどうか、IBM/SoftLayerにとって2014年は重要な年になることは間違いない。

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この記事の著者

新野 淳一(Publickey)(ニイノ ジュンイチ)

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA)総合アドバイザー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7575 2014/02/14 14:00

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